なんとかかんとかバーニングマンからヒッチで戻ってきて、ジャッキーさんにお金を出してもらった高いモーテルで一泊、安モーテルのSiera Innに移動してまた一泊。
【関連】バーニングマンへチャリで行った話・2000【前編】
これまでの旅の疲れもすっかり回復できました。そして、新たなる旅の始まりです。
そう、特に深い意味はないけれど「レイクタホ一周」に挑戦するのです!こんなとこ↓
でもまぁノンビリとね。砂漠の道でもないしね。観光地だしね。死ぬ恐れもないだろうしね。ブラックロックへの旅に比べれば超楽勝よーんということで、少し陽が高くなり始めた11時頃出発にダラリと出発してみました。
ひたすら南下
まずはVirginia Streetをひたすら南へ向かって走ります。アホみたいに直線道路。とにかくスピード出しまくりです。
途中、ショッピングモールで食料品を買ったり、COMP U.S.A.(パソコン屋)などに寄り道しつつ進み、マックで昼食。カウンターのお姉ちゃんがかわいかった。満足&満腹。
マックで体力も回復したので気合いを入れてチャリをブリブリ進めます。
ブリブリブリブリブリ(チャリをこぐ音)
す・る・と。なーんかタイヤが重い。荷物も満載だから空気圧が足らないのかなーとか思いつつ走ってみたけど、どーうもおかしい。ふと振り返ってみると、ぬ! なだらかだけど実はすげぇ坂道じゃん!
レイクタホはMt. Roseという山の先にあり、このMt. Roseに続く道がまさに地獄道。坂はどんどんキツくなり、よせばいいのに道路は工事中。GROOVE(溝)のある道をスリックタイヤで登るのは必要以上に体力を失ってしまうわー。
ジェリーさんとの出会い
で、一休みを兼ねて道路の脇で地図を眺めていると(私は極端な方向音痴なので地図のチェックはとにかくコマメ)、一台の車が止まって男の人が近づいてきました。
「おーい、あんたどこまで行くつもりなんだい?」
「え、レイクタホです」
「そりゃまだまだ先は長いぜ」
「ひとまず今日はMt. Roseのキャンプ場に泊まろうかなーて思ってるんですよ」
「もう日も暮れるし、今日はウチに泊まっていくかい?」
「へ? マジ? いいの?」
初日っからではあるけれど、お言葉に甘えることにました。彼の名前はジェリーさん。
「それじゃ、俺は先に帰ってるから、夕方までにはおいでよ!」
家の場所が書かれた地図を受け取り、ジェリーさんは車で走っていきました。
豪邸にビックリ
ほどなくして到着したジェリーさんの家は・・・豪邸でした。お仕事はネバダ州の体育協会の理事をやってるとのこと。子供たちはすでに独立し、現在は奥さんとのふたり暮らし。突然のチン客に奥さん若干ヒキつつも、歓迎していただけました。
ガレージには高そうなロードバイクもあり、チャリ談義に花が咲きます。
レイクタホの周りにはキャンプ場が点在しているので、そこを拠点に回るとよいこと、Emerald Bay(通称エメロベイ)は最高のビューポイントであること、今いるところからMt. Roseの頂上はまだまだ遠いことなど、まったくレイクタホに関する知識を持っていない俺に対していろいろ教えてくれました。
そういえばキャンプ場について会話してるときに「ここで飲み水は手に入る?」と質問したところ、「もちろん!」と言って立ち上がり、キッチンからコップ一杯の水を笑顔で持ってこられたときには俺もまだまだだな、と思いました。
そして、「ここがゲストルームだから自由に使って」と案内されたのが、これまた豪華な部屋。今までの人生で一番暖かくてフカフカのベッドに大感激しながら眠りました。
さらにゲスト専用のバスルームも。突然の訪問客だったのに、これだけ綺麗にしてあるとは・・・。トイレのマットも超フカフカ。
こんな汚いツラの俺が眠ってよいのか心配になるような、フカフカベッド。マジで人生で一番快適なベッドでした。