いやー、昨日のキャンプは最高でした。ただ、葉っぱのカサコソという音が雨の音そっくりで、どうにもこうにも落ち着かなかず、耳栓をして眠りました。あまりの快適さにもう一泊していこうかと思ったけど、この先に「Kings Beach」なるビーチがあることを発見! Kingsっていうくらいだから王様クラスのビーチなはず!昼までダラダラしてから出発しました。
するとすぐにKings Beachに到着。めちゃくちゃ近かったです。
なんだかちょっとした公園みたいになっていて、人もたくさん。平和に賑わっています。でもNo Campってあちこちに書いてある・・。どうもここでキャンプするのは難しいようです。
ついでにレイクタホのマスコットキャラクター「テッシー(変な恐竜)」の「テッシーミュージアム」があるよ、とガイドに載っていたので、わざわざ通り過ぎた後で引き返してきたのに、なんとシーズンオフで閉まってました・・・。
くやしいからテッシー人形の前で記念撮影だけ敢行。ちょっと見たかったぜテッシーミュージム。
さて、Kings Beachではキャンプができないことは必至。となればゴールも近いし一気にゴールすることに決め、先へと急ぎます!
ゴール
とにかく走る。走る。もうここまで来ればレイクタホ一周は目前! 走る走る!!
そして! 見えましたHYATT!
そうここがスタート地点!
ということは、ついに、ゴーーーーーール!!!!!!!
9月12日16時ちょうどにレイクタホ一周完了! 誰も祝福してくれないけど一周走破!
いやー、おもろい旅でした。今までずっと見たことのない景色ばかりだったので、見覚えのある場所に戻ったのがとても愉快な気持ちになってきます。
いろいろあったけど無事に一周走破できました。
で、んで、感動冷めあらぬうちに新たなる問題が発生してきました。
今日の寝床はどこにしよう? このあたりにはモーテルとかないし、ロバートさんの家(スキー場のてっぺん)にまた行くのもキツい。プライベートビーチばかりで適当な空き地もないのでテントを張るのも難しそうです。
とりあえずリノ方面へ戻りながらヨサゲな場所を探すことにして、坂道をエンヤコラと登りまくります。うーむ、でもここらへんは民家が多くてキャンプしづらそう・・・。誰も住んでなさげな家がたくさんあったので(別荘かな?)、チン入してみようかとも思ったけど、ここまで来て罪を犯すのもナンなのでやめておきました。
で、閃きました!
Mt. Roseの中腹にView Pointがあるのでそこでキャンプをしよう!なんといっても今日はフルムーン。山の上で月見をしながら旅を締めくくろう。
Mt. Roseを登る
よし! そうと決めたらMt. Roseを登って行こう。
途中、なぜかママチャリに乗ったおっちゃんに追い越されたりしながら(彼はどこに向かっていたのだろう。この先にはなにもないぞ・・・)、レイクタホが一望できるView Pointへ到着。ここからはレイクタホが丸見えです。
ああー、俺はこんなところを走っていたんだ。クマに襲われたのはあそこらへんかなー。なんだか見下ろしているのが不思議な感じでした。
View Pointってことで観光客がどんどん来るけど、そんなの気にせずゴザを引き、カニカマに醤油をかけて食らいます(今回の旅の最中、ずっと醤油は持っていました)。
座禅を組んで山と湖のパワーを体に取り込む。
・・・いやー、快適。でもちょっと曇り空。はたして満月は拝めるのかしらん。
ガードレールのスキマへテント
View Pointのあたりは、崖沿いにガードレールがあって、ガードレールの内側に車道が通っています。そのガードレールと崖の間に2mくらいの空き地ができてるので、そこへテントを張ることに決定しました(一人用のテントなのでせまい場所でもOKなのだ)。
ここなら仮に山の上からクマが降りて来たとしても、車道を横断しないと俺の所まで来れないし、まさか崖の下から登ってくるとは考えにくい。すっかりクマ恐怖症になってしまってたけど、これなら安全でしょ。
寝床も決まったしメシも食ったし、ダラダラしているとコロラドから来たという大人数の団体さんと仲良くなりました。で、その結果、コーラ、グレープジュース、ゲータレード、レッドブル、ヨーグルト、バナナ2本をいただきました。
人から何か親切にされるとめちゃくちゃ笑顔になってしまう。ありがとう! そして速攻で全部食らう。
そろそろ日が沈もうとしてるけど、この曇り空じゃ満月を拝むのはムリかなー。
・・・そんな気持ちになっていたときにそれは突然に起こりました。
背中の方から「ビカッ」と赤色の光が伸びてきて大空を覆い、自分の周りが一瞬で赤に染まったのです。
え!? なにかが爆発したの? と本気で焦って振り返って見ると、そこには巨大な夕日が・・・す、すごい!! 太陽が沈む瞬間はこんなにもすばらしかったのか!
見上げると空はきれいなグラデーションを作り上げ、青空がどんどん夕日の赤色に変わっていきます。
青から赤へ、見事な光景でした。
今までに見たどんな夕焼け空よりも美しい。まるでオーロラのように光が空で動いていました。
・・・結局、雲が多くて満月は見られませんでした。しかしそれが残念に思えないほど、あの夕日は衝撃的でした。
あの赤に染まった空、あの瞬間を生涯忘れることはないでしょう。
寒い。寝る。ぐぅ。