阿片(アヘン)が作れるケシの花の見分け方【栽培注意】

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桜の季節が終わったころからケシの花が満開になります。ケシといえばそう、アヘンやヘロインの原料になることで有名ですね。アヘンは「アヘン戦争」のきっかけとなったり、悪名高いドラッグですが、まだふつーに使われている地域もあります。

ケシはアヘンの原料になるもの(不正なケシ)と、ならないものの2種類があります。どちらも日本国内で自生しているので、しっかりと見分けられるようにしておきましょう。

以下、不正なケシの画像はすべて私が「東京都薬用植物園」で撮影したものです。東京都薬用植物園では不正なケシを合法的に栽培・公開しています。

問題のないケシ

アヘンの原料にならないケシをご紹介します。これらは自宅で栽培しても大丈夫ですし、雑草のように自生していても完全スルーで問題ありません。

まず、ナガミヒナゲシ。道路脇など、さまざまな場所に自生しています。都内でもよく見かけますね。

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※ナガミヒナゲシはアヘンが作れるケシではありませんが、繁殖力がとても強いために「駆除すべき」という声もあります

続いてアイスランドポピー。こちらもケシ科の花ですが、アヘンは作れません。

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そしてヒナゲシ。美しいですね。

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不正なケシ

次に、アヘンの原料になり得る「不正なケシ」をご紹介します。ごく希に自生していることがあるため、見かけたときはすぐに保健所等へ連絡をしましょう。

ハカマオニゲシ

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アツミゲシ。下の写真では花びらが散って「ケシ坊主」ができ始めています。

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ケシ

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見分けるポイントはココ!

ケシの見分け方で分かりやすく・覚えやすいのは以下の2点です。

問題のないケシ(アヘンの原料にならないもの)

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  • 葉が菊の葉のように細いもの
  • 葉や茎に毛が生えているもの

不正なケシ(阿片の原料になりえるもの)

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  • 葉が平べったく太いもの
  • 葉や茎に毛が生えていないもの

【参考】東京都健康安全研究センター » 不正なケシの見分け方

葉の状態が「ハゲでデブはNG」と覚えると早いです。

以前、HKT48の植木南央さんがGoogle+へ投稿した写真が、アヘンの原料になる不正なケシで騒ぎになりました。

https://plus.google.com/107850647144188324652/posts/XidSP1LYx4R

↑毛は確認しづらいけど、葉が平べったく太いですし、ケシ坊主もちゃんとしていますね。毎日のようにお水をあげていた優しい子ですが、これはアカンやつです・・・。

ケシから阿片やヘロインを作る方法

アヘンの原料となりえるケシは、花が散った部分がぷっくりと膨らみ、「ケシ坊主」という状態になります。

ケシ坊主をナイフで傷つけると乳白色の液体が採取できるので、その液体を乾燥・濃縮させていけばアヘンの完成です。

もっとも、この方法だとマトモな量を手に入れるにはケシの花が「畑」レベルで必要になるため、「阿片を作るためにケシを違法栽培していた」なんて事件は聞いたことがありません。

アヘンからは麻酔薬として有名なモルヒネを生成できます。モルヒネは医師の管理下で正しく使えば、決して危険なものではありません。

かつては日本国内でもモルヒネを製造するために(現在では不正な)ケシの栽培が推奨されていましたが、2018年をもってすべての栽培が終了するようです。

【外部サイト】アヘン原料:ケシ栽培、歴史に幕 農家「肩の荷下りた」 – 毎日新聞

モルヒネからは依存性の高いハードドラッグのヘロインを生成できます。医療用のモルヒネを不正に入手してヘロインを生成するという逸話は、映画「トレインスポッティング」にも登場していました。

映画「トレインスポッティング」は、ヘロインを使用した後の「うひゃー」という状態の描写や、禁断症状の描写もリアルに描かれています。

なお、ドラッグの使用を控えるように啓蒙するポスターなどによく登場する「一度使ったら廃人になる」というのは、多くの場合はヘロインや粗悪な危険ドラッグのことです。日本に広く流通している覚醒剤では、ヘロインのような禁断症状は(よほどのジャンキーや粗悪な品でない限り)現れません。

この勘違いは非常に危険です。

覚醒剤を過去に使ったけれど、しばらく使用してなくても大丈夫だったし、まだまだジャンキーになっていないみたいだから少しずつ使い続けていよう・・・と考えていたら逮捕されたのが、ご存知世間をお騒がせのマーシーです。

また、静脈に注射しての使用ではなく、「あぶり(吸引)」で使用した場合、上手に吸引できないとメリットが分かりづらいことがあります。

「覚醒剤を使ったけれど、よく分からなかった」というままで逮捕されたのが小向美奈子さんです。

たまに使用しただけでも、メリットが実感できなくても、ダメなものはダメです。気をつけましょう。

あと、覚醒剤のことを「白い粉」と呼ぶ人がいますが、覚醒剤は氷砂糖のような結晶粉末だと思います。ドッキリを作るときには注意が必要です。

もっと知りたいなら薬用植物園へ

阿片が作れるケシの花は、見ようと思っても(そもそも規制の対象なので)なかなか見られるものではありません。しかし、東京都が誇るほっこりスポット「東京都薬用植物園」なら、ケシや大麻が研究のために栽培され、一般公開されています。

東京都内で堂々と大麻が見られるのはココだけだでしょう。

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大麻もマリファナとしてのドラッグ用途だけではなく、「CBDオイル」のように合法的に製造されたアイテムはリラックス&医療目的で注目されています。まだまだ偏見が多いけど、よりよい未来に期待です。

不正なケシを見つけたらすぐに保健所へ!素敵な春を過ごしましょう!