「デートレイプドラッグ(Date Rape Drug)」と呼ばれる種類のドラッグがあります。アルコールやアイスティーなどに溶かして飲む(飲ませる)と意識が昏睡し、抵抗できないままレイプされてしまうという恐ろしいもの。
日本ではまだデートレイプドラッグの存在を知らない人が多いように思えます。詳しくご紹介します。
※一部のブログで「デートレイプドラッグとはチョコレートラブDXのような、いわゆる媚薬である」と紹介されていましたが、世界的な認識とは異なると思います
目次
代表的なデートレイプドラッグ
もっとも広くデートレイプドラッグとして使われているのは、「GHB」と「ベンゾジアゼピン類の睡眠導入剤」です。
GHBは違法薬物のため一般には出回っていませんが、ベンゾジアゼピン類の睡眠導入剤は処方箋薬(医者からもらえる合法の薬)のため、特に注意が必要です。
GHB(γ-ヒドロキシ酪酸)
皮膚感覚が鋭敏になり、強烈な多幸感が得られる「GHB」。透明な液体や、白い粉末、錠剤の形をしています。
日本では2001年に規制されるまで、危険ドラッグ(合法ドラッグ)としてエロ親父を中心に人気を博しました。現在は多くの国で違法薬物扱いですが、裏ルートで出回ることもあるようです。
GHBはアルコールと併用することで作用が増し、睡眠導入メリットが現れて「身体は眠っているのに性的な刺激には敏感に反応する」という状態になります。
純粋な「GHB」には臭いがなく、わずかに塩辛いような味なので、飲み物に混入されても分かりません。
代謝が早いため、尿検査で検出できるのは摂取後6時間から12時間程度。一晩たってしまうと「GHBを混入された」ということが尿検査から分からなくなります。
また、多くの睡眠導入剤は寝起きがダルい感覚になるのに対し、GHBは爽快な目覚めになります。記憶が欠落したようになるため、レイプされたことに気づかない恐れさえあります。
1998年7月に一斉検挙された児童ポルノ愛好家グループ「jaAL(ジャパンオールロリータ)」には、被害女性(少女)の記憶を消すための睡眠薬を研究をする「実験部」が存在していました(オウム真理教の組織を真似たとされています)。
「jaAL(ジャパンオールロリータ)」がどのような薬物を使用していたのかは報道されませんでしたが、当時は簡単に入手できたGHBだったのかもしれません。
ベンゾジアゼピン類の睡眠導入剤
画像引用元:https://health.goo.ne.jp/medicine/ロヒプノール
ベンゾジアゼピン類の睡眠導入剤は「ロヒプノール」、「サイレース」といった名前の処方箋薬です。ジェネリック医薬品だと「フルニトラゼパム」というものがあります。
中毒性の高さから、すでにアメリカでは違法ドラッグ扱いとなっているのにも関わらず、日本ではいまだに処方されています(日本で所持していても違法ではありません)。
アルコールと一緒に服用すると、強烈な眠さで昏睡してしまいます。
悪用を防ぐため、液体に溶かすと青色に染まるように加工されていますが、缶ビールのような液体の色が確認できない飲み物では判別ができません。
※ジェネリックは青色にならないというのは過去の話です。いまはジェネリックでも青色加工されています
尿検査で7日間は検出されます。海外で使用されている検査キットは楽天市場から購入可能ですので、不安があるときには早めにチェックし、警察へ相談しましょう。
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ベンゾジアゼピン類の睡眠導入剤は「不眠症で悩んでいるんです」と、心療内科で一芝居打てば処方されてしまうため、悪用の危険性が高いです。
また、Twitter上でも頻繁に転売されており、「生活保護を受けて無料で処方箋薬をもらう→ネットで転売して稼ぐ」という流れができています。Twitter社はマジでこういうの取り締まって欲しいんですけど・・・。
繰り返しになりますが、ベンゾジアゼピン類の睡眠導入剤はすでにアメリカでは違法ドラッグ扱いとなっているものです。
睡眠の質を向上させたいときや気分を安らげたいときには、産業用大麻(ヘンプ)から作られた「CBDオイル」という新しい選択肢もあります。
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先進国では大麻を医療やQOLの向上に活用する動きが活発で、かつての「ゴールドラッシュ」になぞらえて「グリーンラッシュ」と呼ばれるほどの大きなムーブメントになっているのに、日本は依存性が高くデートレイプドラッグになってしまうような睡眠薬が合法のままで、大麻は(大麻取締法の規制によって)自由に研究することすらできないというのは本当に残念に思います。
その他のデートレイプドラッグ
ほかにも、このようなドラッグが使用されると危険です。
覚醒剤
記憶を失うような睡眠導入作用はありませんが、身体の感覚が鋭敏になるため、セックスの感覚がとても向上します。「シャブ漬けにして沈める」という言葉のとおり、覚醒剤を使えば性奴隷に仕立て上げることさえ可能なようです。
覚醒剤の怖いところは、「ダメ!ゼッタイ!」な教育現場での内容と、実際に使用したときの体験が大きく異なること。教育現場では「一度でも使ったら廃人になる」と言われますが、覚醒剤で廃人になることは非常に希です。ヘロインと勘違いしていると思われます。
「あれ? 俺まだジャンキーになってないから大丈夫じゃね? ふつーに生活できているし」と、思い込んでズルズルと使用を続けてしまうのが覚醒剤。
マーシーは「シャブをキメているときの方がマトモだった」と語っています。
常用も乱用も罪は罪です。安易に手を出さないようにしましょう。
MDMA(エクスタシー)
強烈な愛情が沸いてきて、ふだんは気にとめないような異性であっても好きになってしまいます。一晩でメリットは切れますが、MDMAが効いている間にハメを外さないように注意が必要です。
ASKAや押尾学さんが使用していたことや、「MDMA」に近い「MDA」を密造していた通称・教授が逮捕された事件でも注目を集めました。
MDMAは錠剤の形をしているために、中に何が入っているのか分かりません。「期待以上に強い」と報道されたIKEAマークのMDMAでは死者も出ています。
【外部サイト】Eighteen-year-old dies after taking strong ecstasy in Jersey | Channel – ITV News
錠剤の成分を判別するのは非常に困難です。安易に手を出さないようにしましょう。
デートレイプドラッグから身を守るには
残念ながら、デートレイプドラッグから身を守る確実な方法は存在しません。
あなたがちょっとよそ見をしている間にデートレイプドラッグを混入するのはとても簡単です。
まず、デートレイプドラッグというものが存在することを知りましょう。そして、信用できない人・初対面の人と飲食を共にするのは絶対に止めましょう。
お酒の席に誘われたときには、周囲にラブホテルなどがあるのかも確認しておくべきです。歌舞伎町で終電がなくなるまで飲んでいたり、道玄坂のクラブで遊んだ先には、ラブホテルしかありません。
日本で最も入手しやすいデートレイプドラッグ
日本で最も入手しやすいデートレイプドラッグはアルコール(お酒)です。アルコールは近所のコンビニでも売ってるし、ハタチ以上であれば使用(飲用)しても合法なので、乱用者が後を絶たないものになっています。
そして、前述の「GHB」も「ベンゾジアゼピン類の睡眠導入剤」も、多くの場合はアルコールに混入することで作用が強化され、デートレイプドラッグになります。
つまり、アルコールを摂取しない!と決めていれば、デートレイプドラッグの危険性を大幅に減らすことができるのです。
最近は「嫌煙家」が増えて禁煙率が高まっていますが、使用時の恐ろしさで言えばアルコールの方がはるかに危険です。タバコをどれだけ吸っても意識を失うことはありませんが、アルコールは簡単に意識を失ってしまいます。
アルコールはドラッグであること、デートレイプドラッグとして使われる危険性があることをしっかりと認識し、すぐに「飲みに行きましょう」と誘ってくる相手はレイプするつもりと疑ってかかるくらいの心構えが大切だと思います(私はアルコールは一切摂取しません)。
デートレイプドラッグを使われたと思ったときは
まず、証拠を消してしまわないように衣類や身体は極力そのままで、性犯罪被害者相談電話の「#8103(ハートさん)」に連絡をしましょう。
【外部サイト】性犯罪被害者相談電話(全国統一)「#8103(ハートさん)」|警察による犯罪被害者支援ホームページ – 警察庁犯罪被害者支援室
疑わしい相手がまだ近くにいる場合など、緊急を要する場合は迷わず警察の110へ。ドラッグの痕跡は時間とともに消えていくので、とにかく早くが大事です。トイレに行きたくなったときはミネラルウオーターなどの清潔なペットボトルへ尿を入れて、薬物使用の証拠を残すようにしましょう。
デートレイプドラッグへの認識が広がり、被害が少しでも減ることを願っています。レイプと処方箋薬の転売にもっと極刑を!!!!!!!!!