あまり眠ることができず、早くに目覚めました。テントから抜け出してみると、朝焼けに染まるレクタホが本当に美しく、太陽が徐々に昇ってきて湖に光の線をきらめかせていました。
Mt. Roseは意外と交通量が多く、テントを張っているのはけっこう注目を集めるので、早めに荷物をまとめていると、一台の車が目の前で止まりました。
警察じゃん!!!!
バタンとドアが開き、おっさん警官が「ハーイ」と手を振りながら降りて来ました(腰にはビッグマグナムが)。
とりあえず「グッドモーニング」と作り笑顔で返事です。
「なにしているの?」
「いやー、写真を撮っているんですよ」
「キャンプで?」
「はぁ。まずいですかね?」
「とりあえずIDを見せてもらえる?」
「パスポートはテントの中なんでちょっと待っててもらえますか。ここでのキャンプってヤバいんすか?」
「違法ではないけどね」
「じゃ、これパスポート。もう出発するところだったんですよ」
「オーケー。それじゃ早めに立ち去るように」
「はいよゴクロウサン」
そして車は去っていった・・・。
いやー、危ないところだった。別に怪しいことはないんだけど、テントの中には共に旅を続けてきたポケモンのぬいぐるみ5体があるし、テントをちょっと見せてとか言われてたら面倒でした。
その後、向かい風の中をひた走り(風が吹いているのは珍しい感じ)、Mt. Roseの頂上へ到着。
あちこちに「熊出没注意」の看板が立っているので猛スピードで走り抜けました。
看板によると俺を襲ったのはこのあたりにしか生息していない「Black Bear」のようでした。なるほど。