れいわ新選組・山本太郎氏が街頭演説の場で大麻について語っておられましたので、勝手な感想を書いてみます。
要点をまとめると・・・
- 世界には大麻が容認されている国や地域がある
- でも、日本でいきなり嗜好品として認めるのは議論が必要
- 医療用途であればメリットが分かっているので解禁すべき
- 日本には超ハードドラッグ「酒」が流通している
- そんな超ハードドラッグが許されている国なんだし、大麻のことも考えるべき
まぁ、なんというか「知っている人ならみんな知っている事実」を忌憚なく述べられていますね。
医療用途の大麻使用は、大麻の酩酊成分「THC」を除いた、「CBD」のみの製剤であれば、日本でも治験がスタートしています。最近いろんなところで大ブームな「CBDオイル」も、大麻由来のCBDを含んだ製品として合法的に購入できます。
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ただし、CBDのみの製剤はよくも悪くもTHCの作用が期待できないため、大麻が持つすべてのポテンシャルを活かせているとは言えません。大麻が合法化されているカナダであれば、ユーザーは自分の症状や用途に応じてTHCとCBDの含有量をチョイスできるのが一般的です。
ぜひここは、CBD製剤のみでとどまることなく、THCも含めた本当の医療用大麻の解禁へ進めて欲しいです。あと、国内での栽培技術も。
ただ・・・「酒が合法なんだから、大麻のことも考えようよ」というのは、もうちょっとだけ丁寧に伝えて欲しかったです(私はアルコールは一切摂りません)。
大麻より酒の方が有害であることは周知の事実です。日本国内だけで見ても、飲酒に起因する犯罪や疾病は、大麻によるそれよりも圧倒的に多いです。
でも、ドラッグは「付き合い方」がなにより大切ですよね。常用すれども乱用せず。
日本は酒の文化(酒デリック)が神話の時代から続いています。一方、大麻をマリファナとして意識的に吸い始めたのは、ベトナム戦争の脱走兵がルーツと言われているほど、歴史が浅いです(それまではヒッピー・フーテンと呼ばれた人々も焼酎で楽しんでいました)。大麻取締法が制定されたのは1948年ですが、不当所持による逮捕者が出たのは1967年のことです。
まだまだ、大麻とどのように付き合ってよいのか分からない人も日本にはおられます。「酒より害が少ないよー」なんて言って、一斉にみんながバカスカ吸ったら大変なことになるかもしれません。
私の理解力が弱かっただけかもですが、ここはきっちり「酒と上手に付き合うことができる国民であれば、大麻とも上手に付き合えるはずだから、それぞれが使用方法を学んで、嗜好品についても活発に議論を進めたい。学校でも世界基準の教育に変えていきたい」と伝えて欲しかったです。「酒がOKなんだから大麻もOK」みたいな乱暴な解釈になってしまうと、いろいろ危険です。
山本太郎氏は大麻については本当に庶民感覚の、冷静な知識を持っておられるんだなーと思いました。
しっかりと情報を集めて投票先を検討しましょうね!以上!