(イメージ画像)
ここ数年で急増した「大麻ワックス」での逮捕事件。「幻覚成分を濃縮した」と報道されることも多い、大麻ワックスについて注意喚起のためにご紹介します。
【外部サイト】急速にはびこる「大麻ワックス」 幻覚成分を濃縮:朝日新聞デジタル
(前略)自宅から大麻ワックス0・69グラムのほか、乾燥大麻1・47キロ(末端価格約883万円)、大麻草74株(末端価格1100万円以上)が見つかった。
(上記ニュースより引用)
・・・一般的な薬物事件の報道では「末端価格」が併記されるのが通例で、それが相場をコントロールしているとも言われていますが・・・大麻ワックスの場合は末端価格が書かれていませんね。まだ相場が決まっていないのでしょうか。
大麻ワックスとは
大麻ワックスとは、大麻の花(バッズ)から抽出されたハチミツのようなゲル状のものです。カンナビスワックス、マリファナワックス、THCワックス、コンセントレート(濃縮物)やダブとも呼ばれ、バッズそのものを喫煙するよりも効率よく有効成分である「THC」を摂取できます。
大麻ワックスのように「THC」が含まれるものはアメリカのいくつかの州やカナダでは合法ですが、日本では大麻取締法・麻薬及び向精神薬取締法によって厳しく規制されています。
大麻ワックスはどこで買えるの?
大麻ワックスは大麻が合法化されているアメリカのいくつかの州やカナダにある合法マリファナショップで購入するのが一般的です。ストリートで密売されている怪しいハッパではなく、綺麗なパッケージに収められた商品です。
世界中で大麻は「違法薬物」ではなく、「QOLを向上させる商品」に変化しつつあります。
もちろん、従来通り「密売」されていることもありますが、大麻合法化が進む現代において、わざわざ密売ものに手を出すことはないでしょう。
大麻ワックスの作り方
大麻ワックスは大麻の花(バッズ)からブタンや二酸化炭素を使って抽出されます。ブタンを使用したものは「BHO extract」、二酸化炭素を使ったものは「CO2 extract」と呼ばれ、合法マリファナショップなどでは好みに合わせて選択できます。
ライター用のガスなど、家庭にあるものでもBHOは可能ですが、可燃性が高く危険を伴います。ハイになるつもりが自宅まるごと灰になるかもしれません。
もっともお手軽なのは、ヘアアイロンを使う方法。バッズをぎゅーっと絞るだけでワックスが作れます。
https://www.youtube.com/watch?v=CkhbMOLT9e0
おっさんなのにヘアアイロンを持っている人は怪しんでよいかもです。
日本では「大麻を煮詰めて作る」と報道されることもありますが、バッズを鍋で煮込んでもワックスは作れません。
大麻ワックスの使用方法
大麻ワックスは喫煙して摂取します。手っ取り早いのは、タバコやマリファナなどにワックスをバターのように塗って、一緒に喫煙する方法。ただし、これはワックス以外の成分(タバコなど)も摂取してしまいます。
より純粋にワックスの成分だけを摂取したいときには、ワックス用のヴェポライザーやダブリグを使用します。
電子タバコの液体用ヴェポライザーだとワックスの喫煙に適していないことがあるので、専用のものを選ぶのがよいでしょう。
CBDワックスとは
大麻の医学的なメリットが世界的に注目される一方、大麻ワックスのようにマリファナの「花」からTHCを抽出したものは、日本国内では大麻取締法・麻薬及び向精神薬取締法によって厳しく規制されています。
大麻にはTHCの他にもうひとつの特徴的な成分があります。それが「CBD(カンナビジオール)」。
CBDはTHCのような酩酊成分が含まれておらず、気分を明るくさせたり、食欲を増進させたりすることはありませんが、てんかんにメリット的であることがFDAに認められていたり、安眠・鎮静にメリットが期待されていたりします。
産業用大麻(ヘンプ)の「茎」からCBDを抽出した「CBDワックス」であれば、日本でも合法的に販売されています。
スーパーフードとしてのヘンプが気になる方は、CBD製品を試してみましょう。
PHEC 55% 高濃度CBDジェルワックス CBD 550mg/1g |
※CBD製品を使ったことがない方にはCBDワックスよりも摂取しやすい「CBDオイル」をオススメします
6.6% CBDオイル プレミアムブラックオイルドロップ 660mg CBD/10ml |
おまけ・大麻リキッドとは
報道では「大麻リキッド・ワックス」という感じで、大麻ワックスは「大麻リキッド」と併記されることがあります。
大麻リキッドはその名の通り、液体をしています。高度に精製されたものは、ほぼ無味無臭で吸い心地も軽いので、高齢者でも扱いやすくなっています。
まとめ
話が散らばってきたのでまとめます。
- 大麻ワックスとは大麻(マリファナ)から有効成分を抽出したものである
- 欧米諸国では医療用・嗜好用として合法的に流通・販売されている
- 有効成分「THC」の含有量がものすごく高い
- 日本では禁止されているため、うっかり持ち込まないように注意
- 産業用大麻(ヘンプ)から有効成分を抽出した「CBDワックス」は日本でも合法的に所持・使用できる
- CBDワックスはTHCを含まないので大麻ワックスとは作用が異なる
・・・それぞれの国の文化・法律を正しく尊重し、健康的な日々を過ごしたいですね!