産業用大麻(ヘンプ)から作られる「CBD(カンナビジオール)」製品が日本に上陸して早数年(私が初めて知ってすぐ試したのは2014年)。
当初は経口摂取の「CBDオイル」が主流でしたが、その後に喫煙使用できる「CBDリキッド」が登場し、さらには極限まで精製された結晶粉末の「CBDアイソレート」や、気軽なチューインガムまで出てきて、もうこれ以上のバリエーションは増えないだろうと思っていたら・・・
なかなかすごいのが、スロベニアのファーマヘンプ社から登場しました。
【CBDワックス】PharmaHemp CBD JELL WAX PHEC55 CBD570mg/1000mg |
CBDのコンセントレート(濃縮物)・「CBD JELL WAX PHEC55 CBD570mg/1000mg」です。
目次
CBDワックスとは
産業用大麻(ヘンプ)の茎の部分から抽出された成分をコンセントレーション(濃縮)した、ハチミツのような形状のもの。CBDリキッドのようにヴェポライザーを使って喫煙摂取を行います。
成分が濃縮されているため、上記ファーマヘンプ社の「CBD JELL WAX PHEC55 CBD570mg/1000mg」であればCBDの濃度は57%!!!!!!!!! メディカルグレード級のCBDオイルを超える、驚異的な数値になっています。
一般的なCBDリキッドのCBD濃度が5%〜10%程度であることを考えると、CBDワックスの57%というのは本当にハンパないです。CBDリキッドの10服分=CBDワックスの一服分、という感じです。
※メディカルグレード級のCBDオイルはCBDの含有量(総容量)がワックスより多いので値段が高くなっています
CBDワックスを試してみた
それでは、早速CBDワックスを試してみました。小さなボトルに入っています。
ハチミツやペペローションのような、粘度のある液体です。
CBDワックスの見た目や匂いはメディカルグレード級のCBDオイルと似ていますが、経口摂取(舐める)ではなく、ワックス用の「ヴェポライザー」や「ダブリグ」という道具を使って喫煙摂取をします。
液体のCBDリキッドを吸うためのボトル型ヴェポライザーではCBDワックスを喫煙できないため、「AIRISTECH airis Quaser ワックス・クリスタル用 Qセルクオーツベポライザー」のようなワックス用のヴェポライザーを用意しましょう。
※CBDワックスとヴェポライザーがセットになった商品もあります。
私のはこんなゴツイ見た目のヴェポライザーです。RDAという方式で喫煙してみました。
コットン部分にワックスを塗布します。CBDワックスは57%という高濃度ゆえ、ごく微量から試してみます。
準備完了!
アトマイザーの内側にワックスを入れて・・・スイッチオン!
スイッチを押すとワックスが柔らかく溶け始め、ふわっと気化しました(見た目では分かりにくいです)。
すーっと吸って・・・
( 。´◕ω◕)y─┛ண ★ ぷはー
ほう。煙が軽い。そして風味も薄い。吐き出す煙はわずかに白色ですが、CBDリキッドのように爆煙ではありません。
そして・・・さ、さすが57%・・・(っ´ω`c)
アタマがとろ〜〜〜んとしてきました (*´ω`*)
全身ほわ〜〜〜〜んな感じです(o′ω `o )*°
CBDワックスの感想
うーんこ れはなかなかスゴイです。日中に使うには強すぎるかも。静かに落ち着いた、深いリラクゼーションの世界です。
CBDリキッドよりも吸い心地が軽いから、ノドにゲホゲホくることがなく、ほとんど無味無臭です。ついついガッツリと吸ってしまうと、吐き出したときにドスーンと来ます。
CBDリキッド気分でバカスカ吸ってしまうと、本当にドスーンと来ます。
喫煙行為そのものを楽しみたい、ヒマ潰し的にのんびり吸っていたいというときは、強烈なCBDワックスではなく、通常のCBDリキッドをオススメします。
※個人の感想です
CBDワックスはお得なの?
ファーマヘンプ社の製品ラインナップから、CBDワックスのコスパを計算してみました。
まずは一般的なCBDオイル。ファーマヘンプ社のプレミアムブラックシリーズは非常に高品質なので最初のひとつにオススメです。
6.6% CBDオイル プレミアムブラックオイルドロップ 660mg CBD/10ml |
CBDオイル 660mgで9,800円→CBD 1mg14.84円
続いて、ワックスと同じようにヴェポライザーを使うCBDリキッド。即効性とさまざまなフレーバーが魅力です。
CBDリキッド 500mgで9,800円→CBD 1mg19.6円
そして、無味無臭のCBDアイソレート。
CBD 1000mg配合 純度99%クリスタル結晶 |
CBD アイソレート 1000mgで16,800円→CBD 1mgあたり16.8円
最後に新登場のCBDワックス。
【CBDワックス】PharmaHemp CBD JELL WAX PHEC55 CBD570mg/1000mg |
CBDワックス 570mgで8,640円→CBD 1mg15.2円
・・・まさかのCBDワックスが安い!!!!!!!!! ヴェポライザーが別途必要とはいえ、CBD 1mg 15.2円というのは、なかなかの良コスパです。
CBDシャッターとの違い
CBDワックスと同様に、CBDを濃縮(コンセントレート)して作られるのが「CBDシャッター」。CBDシャッターはCBD濃度99%という極限値です。
CBDシャッターはCBDワックスと同じようにヴェポライザーで喫煙摂取します。
CBDシャッターはCBDワックスのようなゲル状ではなく、ラムネのような固形をしており、CBDリキッドのように、さまざまなフレーバーが付けられるのが特徴です。
ナチュラルなフレーバーが好みならCBDワックス、より吸いやすいのを求めるならCBDシャッターになるでしょう。
CBDアイソレートとの違い
産業用大麻(ヘンプ)から抽出されたCBDを極限まで精製した「CBDアイソレート」は、製品中のCBD含有率が99%という究極の数値です。
CBD クリスタル CBD 1000mg/1g |
ワックスのCBD含有率は57%ですが、産業用大麻(ヘンプ)の栄養素を幅広く摂取できる「フルスペクトラム」なのが特徴です。アイソレートは精製する工程においてCBD以外の成分が(よくも悪くも)取り除かれています。
純粋なCBD体験であればアイソレート、産業用大麻(ヘンプ)の持つ可能性をしっかり体験したいときはワックスという感じです。
※どちらの製品であっても、日本において違法とされている「THC」は含みません
CBDリキッドとの違い
CBDワックスと同じようにヴェポライザーで喫煙使用するCBDリキッドは、CBDの濃度がせいぜい5%程度です。
CBDワックスの57%という数値に比べると、5%というのは非常に弱く感じてしまいますが、製品全体に含まれるCBDの含有量はワックス 570mg、リキッド 500mgと、それほど大きな差がありません。一服で吸えるCBDは10倍以上も違うけど、一本まるごと吸えば同じくらいということです。
CBDリキッドにはさまざまなフレーバー(風味)があり、好みに合わせて選べるのが特徴です。日常の気分転換に気軽に使えるのがCBDリキッド、ここぞというときにガツンと使用するのがCBDワックスと使い分けるのがよいと思います。
CBD製品の特徴まとめ
いろいろややこしいので、簡単にまとめてみました。
- CBDオイル:経口摂取。濃度は気軽な3%からメディカルグレード級の50%まで。精製されたCBDだけが含まれる製品や、ヘンプまるごとのフルスペクトラム製品などバリエーションが多い。
- CBDリキッド:喫煙摂取。濃度は3%から5%程度。フレーバー(風味)がたくさんあって楽しい。ヘンプまるごとのフルスペクトラム製品などバリエーションが多い。
- CBDアイソレート:経口摂取または喫煙摂取。濃度は99%以上。純粋なCBD体験。完全に無味無臭。
- CBDシャッター:喫煙摂取。濃度99%。さまざまなフレーバー。ヘンプまるごとのフルスペクトラム製品。
- CBDワックス:喫煙摂取。濃度57%。ほぼ無味無臭。ヘンプまるごとのフルスペクトラム製品。
私がよく使っているのはフレーバーが楽しいCBDリキッド。寝る前などは高濃度なCBDオイルも使います。アイソレートは・・・無味無臭なので使いどころが難しく(楽しくなく)、CBDコーヒーの粉に混ぜて飲んでいます。
CBDワックスのバリエーション
ファーマヘンプ社のCBDワックスはいくつかの製品ラインナップがあります。
たっぷり吸いたい人には、濃度57%のまま容量3倍!のコチラがお得。CBD 1mgあたり13.9円と激安です。
【CBDワックス】PharmaHemp CBD JELL WAX PHEC55 CBD1710mg/3000mg |
もっと濃いのがいいんだヨ!というマニアな方には濃度68%のコチラ。CBD 1mgあたりは15.8円となります。
【CBDワックス】PharmaHemp CBD JELL WAX PHEC68 CBD680mg/1000mg |
そして今回レポートした57%製品。CBD 1mgあたりは15.2円。
【CBDワックス】PharmaHemp CBD JELL WAX PHEC55 CBD570mg/1000mg |
どんなヴェポライザーを選べばよいか難しい!という方にはセット組も。ただ、セットのCBDワックスは68%濃度だし、初心者の方がいきなりコレに手を出すのは・・・どうなのだろう・・・。
CBDワックスの感想
喫煙摂取でありながら、フルスペクトラムかつ超高濃度なCBDをガツンと摂取できるCBDワックス。私は非常に上級者向けな製品だと思いました。
もっとも簡単なのは、そのまま飲めるCBDオイルです。濃度のバリエーションも幅広く、喫煙摂取するためのヴェポライザーのような道具を揃える必要がありません。
CBDワックスと同じように喫煙摂取するCBDリキッドは、さまざまなフレーバーが楽しめるし、完全に液体なので取り扱いが簡単です。
CBDワックスは無味無臭に近く、おいしく一服できるフレーバーではありません。
手間がかかってもいいし、ウマイとかマズイとか気にしないので、とにかくCBDのメリットが分かりやすいのを教えて!あとコスパが高いもの!という方には・・・CBDワックスをオススメします。
いやー、バリエーションが拡がりましたねぇ。こんな時代になるとは思わなかったです!