女優の川島なお美さんが胆管がんのため死去されました。54歳でした。
そして、川島なお美さんは抗がん剤や外科手術ではなく「民間療法」を選択されていたとのこと(ページ下部に追記しました。外科手術後、投薬ではなく「ごしんじょう療法」を使われていたとのこと)。
【外部サイト】川島なお美さん、抗がん剤治療拒否 最後まで女優としての人生全う ― スポニチ Sponichi Annex 芸能
「免疫力を向上させる食事療法などを取り入れた」という報道しかなく、どういった民間療法なのかはハッキリしませんが、抗がん剤や外科手術を拒んでいたことはご本人のブログにも書かれていました。
そこに至るまでにはとんでもない医者もいました
「とりあえず切りましょう」
私「いいえ良性かもしれないのに外科手術はイヤです」
「ならば抗がん剤で小さくしましょう」
私「悪性と決まってないのに?仕事が年末まであるのでそれもできません」
(中略)
本当にいろいろなこと勉強になりました
素晴らしい民間療法との出会いもありました
これで思い出すのは、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ。ジョブズも膵臓癌を西洋的な医療方法ではなく、民間療法で治そうとして、結果的に帰らぬ人となりました。
ガンのような病気になったとき、たくさんの人が近づいてきます。たくさんの情報がやってきます。
その中から何を信じて、何を選択するかは患者の自由ですし、「死」という結果を見た後で「最初からちゃんと治療していれば・・・」というのは、ひょっとしたらちゃんと治療していても回避できない結果だったかも知れないわけなので、なんとも言えないけど・・・
私は単純に、
- 民間療法の研究者・実践者より、西洋的な医療方法の研究者・実践者の方が圧倒的に多いこと
- 細胞のガン化はなにかひとつの理由を元に消えるような簡単なものではないこと
ということは真実だと認識しています。
よく、「大麻がガンに効く!」という情報を目にします。その研究はまだ十分ではないので(特に国内では)、その是非を問うことはできませんが、人は難しい問題に直面したとき、なぜかシンプルな答えを求めようとしてしまいます。
放射能は玄米で除去できるとか・・・
ガンは大麻で治るとか・・・
STAP細胞も玄米で作れるとか・・・
私はこれが、どーにも納得できないのです。もっと複雑な状態のはずなのに、ものすごく大ざっぱなもので対応しようとしているように見えてしまいます。思考することを拒否しているように感じます。玄米で可能なことが、魚介豚骨ラーメンでできないというのもおかしな話だと思います。
何を信じて、何を選択するかは患者の自由ですので、いまはもうご冥福をお祈りするしかありません。
そして、自分がそうなったときに何を信じて、何を選択するかは常に意識し、まわりへも伝えておきたいと思います。
追記:ごしんじょう療法
その後、「ごしんじょう療法」を取り入れていたとの報道がありました。
【関連】川島なお美さん、手術後は抗がん剤治療拒み民間療法 – おくやみ : 日刊スポーツ
川島さんへの治療内容を「『ごしんじょう療法』という純金製の棒で、患部や体全体をさすったり、押さえたりするものです。気の力で病気の根源となる邪気を取り除いてました」と説明。
(上記サイトより引用)
気の力ですか・・・。はぁ・・・。病気の根源は邪気ですか・・・。
【外部サイト】痛み、がん、難病治療-ごしんじょう療法の貴峰道
すんごいそもそも論として、病気が「悪いもの」という考えそのものが間違っていると私は思います。細胞のガン化は確かに人を死に至らしめますが、「細胞がとどまることなく増え続ける」ということを一概に「悪いこと」と言っていいのでしょうか。それはよくも悪くもなく、「細胞がとどまることなく増え続ける」だけのことではないでしょうか。
「細胞がとどまることなく増え続ける」のであれば、それを止めるような投薬や、取り除く手術をすべきだと考えます。
精神的な病気やストレス性のものと混同しちゃイカンと私は思います。
残念ですが、いまはもうご冥福をお祈りするしかありません。