NHKの「地球イチバン バーニングマン・フェスティバル」を見た

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2014年11月6日、NHK総合でバーニングマンの特集番組が放送されました。

「地球イチバン」バーニングマン・フェスティバル

http://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2014059123SC000/

ええ、もちろん見ましたが・・・スカイダイビングでの空撮映像から始まって、うわーっと盛り上がったのも束の間。

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人見知りで英語がまったく喋れない俳優「サトシ」が登場し、その後、番組はこのサトシを中心に進められていきました。サトシ23歳、これからの人生をどう生きていいか悩む毎日。俺からすると23なんて青二才すぎて、人生どーのこーのじゃなくて目の前のやりたいことやってればいいと思うのだけど、精一杯悩むサトシ。

バーニングマンでたくさんの人と触れあうことにより、少しずつ成長するサトシ。しかし、「肉をうまく焼けない」、「他メンバーのことを考えずに水を使う(細かいことだけど、この日って雨降ったっけ?)」、「ボランティアに参加するも英語が理解できなさすぎる」、そして・・・挙げ句の果てには・・・砂漠のド真ん中で無心でバーベルを上げまくるサトシ!!!!!!! この番組の一番の見所はココでした。どこまでもパンプアップ!パンプアップ!せっかくのバーニングマン番組、50分しか尺がないのにひたすらバーベルを上げまくるサトシのアップ!にじむ汗!汗と涙は同じしょっぱさ、それなら汗を流す方がいいさ!と言わんばかりのパンプアップ!!!!!!!

・・・バーニングマンの体験は、非常に「個人」に依存しています。音楽好きが行けばDJパーティーだろうし、アート好きが行けばアートフェス、ヨガやサーカスやカラオケやボーリングやローラースケートや乱交ブースや・・・その間口はとにかく広いです。

その間口の広さこそがバーニングマンの醍醐味であり、すごいところなのだけど、今回はフォーカスされた個人が、ちょっと(俺としては)感情移入できないキャラだったので、見ていてもどかしい感じがありました。

すべてを認められ、尊重される街。お互いを高め合うことで高まることができる街。くだらないことでゲラゲラ笑って、全裸で砂かけあって、チンコ型のオブジェがそこら中にあって、毛が焼けるほどの熱量の火炎放射に溢れてて。カリフォルニアの女子大生が可愛くて灼熱の日光でコーラが沸騰して満天の星空と増水気味の天の川を仰ぎ見て、地平線の彼方から登る太陽に色づく世界の中でハグし合う日々。

わずか8日間しか存在しない、人間中心の暫定都市。

願わくば、今回登場したサトシが来年もまたバーニングマンへ参加して欲しいです。「企画で来ました〜」じゃなくて、本当の感動を見つけられて好きになってくれていれば、同じバーニングマン好きとして嬉しく思います。

※追記:この番組において、パンプアップの瞬間しかサトシは「自分と」向き合ってないんですよね。他の場面は全部誰かにお膳立てされています。そしてそのお膳立てがだいたいうまくいってないw
答えは(勝手に出てくる)自分の涙の中じゃなくて、(動いてこそ出てくる)自分の汗の中にあるのさ!というメッセージのようだったので「一番の見所はココ」と書かせていただきました。