とあるラーメン屋で、合法的な大麻をトッピングした「合法マリファナラーメン」なるものが販売されていたとのこと。いろんな事情から、現在は「合法ヘンプラーメン」と名前を変えているようです。はてさて、この正体は何なのでしょう・・・?
※後日追加。食べて来ました。感想は以下より。
【関連】合法マリファナラーメンを食べてみた【検証】
さらに後日追加。なんともガッカリすぎる結末でした。
【関連】【判明】完全合法マリファナラーメンの正体がガッカリすぎた
青のりのようにかかっている粉末状のものが合法的な大麻とのことですが・・・
ちょっとアップに。
うーん・・・?
お店側は「大麻の(違法な)酩酊成分・THCが入っていない部分」とハッキリ言ってるみたいなので(そりゃそうだ)、
- 青のりみたいなビジュアルだし、たぶん大麻の葉の部分。THCの多い花の部分ではなさそう
- THCの入っていない大麻は存在するけど、ふつーは免許を持っていなければ取り扱えない
- THCの入っていない大麻を栽培している人は、みんな「大麻取扱者免許」を取得した研究者だろうから、第三者へ葉を渡すのは考えにくい(禁止されている)。違法な人たちはわざわざTHCの入っていない大麻なんて栽培しない
THCのない大麻を育てている場所はいろいろあるけど、ラーメンの材料として卸す人はなかなかいないと思うし・・・
【関連】東京都公認の大麻畑に行ってみた
うーん、うーん。手軽に買えるとすれば、これ、かなー?
EUで製造されてアメリカのAmazon.comでも売られている、THCを含まない大麻の葉から作られた「お茶っ葉」です。THCを含まないので合法的に所有することができ、CBDというほっこり成分のおかげで少しほっこりします。「CBDオイル」という製品も大人気です。
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【関連】CBDオイルとは
この葉なら日本からでも購入できるんで、材料として使うことも可能です。ただ、お茶っ葉なので乾燥してパリパリするし、緑茶みたいな「お茶」の味が出てくるので、ラーメンのトッピングとしてウマイかと考えると、微妙です。
法律の話
ちょっとややこしいけど、警察官が「大麻取締法」で逮捕しようとするときは、試薬を用いてTHCの有無を確認し、それが違法な大麻であると断定づけます。見た目や匂いだけでは判断しづらいから、THCに反応する試薬を使っているわけです。
で、THCを含まない大麻であれば(試薬に反応しないため)それが「大麻である」と立証することが困難になります。「大麻取締法」においても、THCが含まれない部位の茎や種はわざわざ除外されています。
【外部サイト】大麻取締法 第一章 総則 第一条
この法律で「大麻」とは、大麻草(カンナビス・サティバ・エル)及びその製品をいう。ただし、大麻草の成熟した茎及びその製品(樹脂を除く。)並びに大麻草の種子及びその製品を除く。(大麻取締法)
大麻の茎はお盆の飾りとして、種子は七味唐辛子や鳥のエサとして古くから一般的に使われているんで除外されてるわけですね(ただし、違法に大麻草を発芽する目的で種子を所有するのはダメです)。
そういうわけで、上記のようなTHCを含まない大麻のお茶っ葉を持っていても、それが何であるかはハッキリさせづらく、大麻取締法においては「違法であるとは言えない(合法)」という扱いになります。
で、これまたややこしいけど、海外から何か輸入するときの「関税法」は、THCの有無とか大麻の部位とか関係なしに「大麻を禁止」という表現だけになっています。なので、上記の製品をAmazon.comから輸入するのは止めた方がよいと思います。
【外部サイト】輸入してはならない貨物(関税法 第六十九条の十一)
麻薬及び向精神薬、大麻、あへん及びけしがら並びに覚醒剤(覚せい剤取締法 にいう覚せい剤原料を含む。)並びにあへん吸煙具。ただし、政府が輸入するもの及び他の法令の規定により輸入することができることとされている者が当該他の法令の定めるところにより輸入するものを除く。(関税法)
まぁ・・・合法マリファナラーメンの場合は現在も提供を続けているということで、いろいろ大丈夫なのでしょう。気になる方はぜひ一度どうぞ!
※大麻の栽培・所持は法律で禁止されています。私は大麻を栽培・所持しておりません。