経産省と文部科学省の職員が覚醒剤を職場で使用していた事件を・・・まるで覆い隠すかのように湧き上がっている「大麻」についての論争。
一部では「大麻を解禁しようなんて言ってる連中は、どうせロクでもないヤツばかり」という論調もあるようで・・・
アメリカ・イリノイ州で、「嗜好用大麻」の合法化法案が上院において可決されたことを喜び合う議員の姿をご覧ください。
【外部サイト】Legal recreational marijuana in Illinois a step closer after Senate vote; bill heads to House next – Chicago Tribune
中央右がヘザー・スターンズ上院議員、左がトイ・ハッチンソン上院議員。2019年5月29日にイリノイ州の上院が、嗜好品としてのマリファナを合法化する法案を賛成 38・反対 17で可決したときの様子です(この後、下院での承認を経て完全に合法化されます)。
「大麻を解禁しようなんて言ってる連中は、どうせロクでもないヤツばかり」と考えている人たちも、この姿を見て何か感じるものがあればいいなと思います。彼女たちはロクでもないヤツでしょうか? イリノイ州の議会はロクでもない場所でしょうか?
さらにこれ、疾病の治療・治癒に使う「医療用大麻」じゃなくて、ふだんのウェルネスのために使う「嗜好用大麻」の解禁です(イリノイ州では医療用大麻は2014年から合法化されています)。
法案によると、21歳以上のイリノイ州居住者は大麻なら30gまで、ワックスなどのコンセントレート(濃縮物)なら5gまで、THCクリスタルなどのアイソレート(分離物)なら500mgまでを合法的に所持することができます(非居住者は15gの大麻を所持することができます)。いわゆるハッパだけじゃなく、加工製品であるワックスやクリスタルまで盛り込んでいるのがイマっぽいですね。
では、なぜイリノイ州は嗜好用大麻の合法化に進もうとしているのでしょう?
それは、大麻の使用は「主として個人的な選択」であり、逮捕・監禁・懲罰はふさわしくないと考えているからです。合法化すれば産業も活性化するし、税収も増えます。
「日本と外国は違う」と思われるかもしれません。
たしかに、文化や風習は違うかもだけど、ヒトとしての身体の構造は、そんなに変わらないですよね。アメリカ人(他民族国家なので、いわゆる日本人とルーツが同じ人ももちろんいます)が使用して大丈夫なものを、日本人(日本国籍を持つ人)が使用したら危険になるってのは、ふつーに考えたらおかしな話です。
そうであれば、よい文化・よい風習は日本にも取り入れるべきではないでしょうか。
ビリーズブートキャンプだってヨガだって、「日本と外国は違う」なんていう拒否はしていませんよね。日本はいつだって外国から学んできた歴史を持っています。
この写真、個人的にすっごくお気に入りです。俺的ピューリッツァー賞!!!!!!!
思考停止することなく、偏見で塗り固めるのではなく、よりよい未来とは何か? を柔軟に考えていきましょう。
※違法行為を助長するものではありません
※法律を守るのは国民の義務ですが、法律を変えることができる権利も国民は有しています