東京大学と新潟大学、北海道大学などの合同研究チームは「内因性カンビナイド」がてんかんの症状であるけいれんの発作を抑える働きがあることを発見しました。
【外部サイト】「脳内マリファナ」がてんかんを抑える 東大がメカニズムを解明、新薬に期待 : J-CASTヘルスケア
研究チームは、脳内マリファナ(内因性カンビナイト)の1つ「2-AG」に注目。てんかん発作を起こすよう遺伝子操作されたマウスに、働きを強めた2-AGを注入したところ、けいれん発作を強力に抑制することがわかった。また、与える2-AGの量を増やすと、けいれん発作を抑制するだけでなく、てんかんを発症する異常な神経回路が形成されることを阻止することも突き止めた。
(上記サイトより引用)
マリファナ(大麻)を使用したときに精神が変容するのは、マリファナに含まれる「カンビナイド」という成分が脳の「カンビナイド受容体」というタンパク質に作用するためです。
そして、脳内にはもともと「内因性カンナビノイド」と呼ばれる物質が存在しており、マリファナを使用しなくても精神を変容させることがあります。マリファナを吸うと子供のころのようにキラキラ・ワクワクとした感覚になることがありますが、子供時代は「内因性カンナビノイド」が分泌されまくっているのかもしれません。
いままでにも「CBDオイル」のような産業用大麻(ヘンプ)由来のカンナビノイドを外部から投与することで、てんかんの症状が軽減されたという報告がありましたが、脳内にもともと存在する内因性カンナビノイドの投与による作用が解明されたのはすばらしいことだと思います。
※日本国内ではCBDオイルは「医薬品」ではなく、「健康食品(サプリメント)」という扱いです。特定の疾患を治癒・治療するメリットが認められたものではありません。
大麻取締法による規制についての疑問
さて、今回の発表は脳内にもともと存在する内因性カンナビノイドの研究の成果です。
内因性ではない、大麻草に含まれているカンナビノイドについては「大麻取締法」の規制があるため自由に研究することができません。
EU諸国やアメリカ、カナダ、そのほかさまざまな国では大麻草を医療やQOL向上のために活用する研究が活発に行われています。それは、かつての「ゴールドラッシュ」になぞらえて「グリーンラッシュ」と呼ばれるほどのビジネスのムーブメントを作り出しています。
エンターテイメントの世界でも、大麻についての意識が日本とは大きく違います。
クマのキャラクターが人気となった「TED」は大麻が大好きでしたし、
「宇宙人ポール」でも、みんなで大麻を吸うシーンがたくさんありました。
日本のコメディ映画やお笑い番組で「大麻を笑い飛ばす」ことは・・・ないですよね。元ジャニーズの田中聖さんのときなんて、起訴される前から大バッシングでした。
「内因性カンビナイド」がてんかんの症状であるけいれんの発作を抑える働きがあるのを発見したのは素晴らしいことだと思います。
その一方で、内因性ではない、大麻草に含まれているカンナビノイドについては「大麻取締法」の規制があるため自由に研究することができません。
この規制がもう少しだけでも緩くなったなら、たくさんの人が希望を抱けるのではないでしょうか。
EU諸国やアメリカ、カナダ、そのほかさまざまな国では実現できています。