長期使用レポート中のASUS「ZenPad 8.0」。もう完全にスマホから乗り換えてしまい、たまにスマホ画面を見るとその小ささに驚きます。そして本日、一番楽しみにしていたオプションの「オーディオカバー」が到着しました!
AudioCover
サブウーファーを含めた6つのスピーカーとバッテリーが組み込まれたカバー。タブレットで5 .1chサラウンドを実現でき、海外での評価も非常に高いです。
【外部サイト】Asus Audio Cover Hands-On: Holy Crap, This Thing Is Awesome | Gizmodo Australia
さっそく装着!背面カバーをバキバキと外して・・・オーディオカバーをパキパキと付けて・・・
お、重い・・・。ずっしりな感じです。
分厚さも、ZenPadだけなら「ノート一冊」だったところが、オーディオカバーが付くと「文庫本」くらいの分厚さになります。
カバー右端の部分にスピーカーがあり、そこへ重量が集中しているため、バランスを意識して持たないと落下の危険性が高まります。カバーはお風呂のフタのように「三つ折り」にはできず、このままくるりと後ろ側へ回して「二つ折り」で使います。
本体込みで重さは590g。片手で持って使うにはツライですね。ZenPadだけなら350gなので、缶ジュースを持ち歩くかペットボトルを持ち歩くかくらいの差なんですが、数値以上に重く感じます。ちなみにヤングジャンプが同じくらいの重量だそうです。
カバーに入ったスリット部分で本体が固定されます。角度調整は不可能で、このワンポジションのみ。液晶テレビを意識した角度でしょうか。テーブルの上に置いてイスに座った状態で使うには垂直すぎるように感じました。もうちょっと斜めにしたい・・・。
では、さっそく音楽を再生!!!!!!!!
お、音がデケー!!!!!!!!
音質を語る前に音量を語りたくなるほど、音がデカイ!!!!!!!! 本体スピーカーとまるっきり違う大音量。ボリューム1メモリ(消音直前の音量)で本体スピーカの中以上の音量です。この薄さでこんな大音量が鳴らせているのにはビックリしました。これなら、野外でBBQとか花見とか、爆音映画上映会にもバッチリ対応できそうです。試しに最大音量にしてみましたが、ビリビリといった音割れもなく、素直にうるさくなりました。これはすごい。
上記の画面ではGoogle play musicを再生していますが、オーディオカバーを装着すると、すべての音がオーディオカバーから再生されます。「この音はオーディオカバー、こっちの音は標準スピーカ」のような選択はできません。本体と直接接続されているので、Bluetoothスピーカのような音の遅延は皆無。ゲームも盛り上がりそうです。
オーディオカバーは独自にバッテリーを搭載しており、ZenPadに装着すると画面上には「本体のバッテリー残量(ZenPadが使える時間)」と「オーディオカバーのバッテリー残量(オーディオカバーが使える時間)」のふたつが表示されます。
27%というのがオーディオカバーのバッテリー残量、81%が本体の残量です。本体にバッテリーがあってもオーディオカバーのバッテリーがカラになったら音は再生されなくなります。
本体に装着したまま充電すると、オーディオカバーとZenPad本体の両方が同時に充電されるようです。オーディオカバーは使えなくてもいいから、本体を急いで充電したい!というときにはオーディオカバーを取り外す必要があります。
音質について
音質は・・・ちょっと期待しすぎていたところもありました。サブウーファー内蔵とはいえ、やはり薄型なのでお腹に響くような重低音は出せません。ステレオ感も弱く、音が拡がるような感じはありません。厳しい表現を使うと、ラジカセっぽい音です。
まだ使い始めたばかりですが、柔らかい音というより、カッチリした音を出します。映画のセリフなどが聞きやすいようにチューニングされているのかもしれません。音楽リスニング用というより、映画鑑賞向けだと感じました。
ぶっちゃけANKERの小型スピーカーの方が「音楽的な」音としての満足度が高かったです。
繰り返しになりますが、音量だけは本当にすごく巨大になります。
取り外しは困難
ZenPadのオプションすべてに共通している悩みとして、「背面カバーを交換して装着するけど、取り外しがひどく困難」というのがあります。固定のツメが堅くて、手軽に外せないんですよね。ギターのピックや薄手のプラスチックカードのような道具を使うとマシになるけれど、素手ではなかなか大変です。
あまりに大変なので、最近はこういう工具を使うことにしています。
この背面カバーが、もっとささっと交換できるくらいに手軽であれば、出かけるときはパワーケース、自宅に戻ったらオーディオカバー、荷物が多いときは標準の背面カバーといった感じで使い分けできるのだけど・・・現実はツライ感じです。
オーディオカバーは基本的に付けっぱなし or ここぞというときにだけ装着という使い方になりそうです。
画面は横向きが基本になります
オーディオカバーのスリット部分へ本体を乗せる前提なのと、スピーカーの位置からして、画面は横向きで使うのが基本スタイルとなります。
映画などを見ているときはこのスタイルでも違和感ないけれど、Google play musicなどで音楽を聴きたいときは横向きだと表示領域が狭く、操作がしづらいです。
ミニマリストにオススメ
本体と一体型で大音量を実現できるオーディオカバー。これは、にわかに注目を集めている「ミニマリスト」にオススメだなと感じました。
【外部サイト】驚き!“モノを持たない”暮らし|特集まるごと|NHKニュース おはよう日本
いままでなら、インターネットへ接続するためのPCがあってモデムがあって、音楽を聴くためのスピーカーがあってDVDデッキがあってコンセントがたくさん必要で・・・だったところが、ZenPadひとつで完結します。オーディオカバーを装着すれば音の大きさに不満はなくなります。
オーディオカバーを閉じればとてもコンパクト。本棚にだって収納可能です。
旅行やキャンプ用として考えたときには、オーディオカバーよりも軽量で高音質な外付けスピーカーはたくさんあるので、うーん、オーディオカバーは使わない、かなー。
期待していた分だけ残念な感じになってしまいました。うーん、うーん・・・。