連日連夜の猛暑日が続きます。おかしい、これは地球の異変じゃないか。昔はもっと涼しかったハズだ・・・ということで、気象庁が出している気温データを集計した結果が話題です。
「ほんの30年前はクーラーもないのにみんな普通に生活していた、30度を超える火は珍しく猛暑日という言葉もなかった、近年暑くなった」 という話を小耳にはさんだので、気象庁から1950年以降の夏の気温データをとってきてプロットしてみた pic.twitter.com/x6rx7cbNAt
— 斑猫賢二(HAN-NEKO,Kenji) (@Tvvitter_com) 2015, 8月 3
結果は・・・ほぼ横ばい!暑くなんてなってない!!!!!! あり? なんで?? 暑い暑い言うのは家電業者の宣伝??
・・・これには、ふたつのカラクリがあるように思えます。
計測値は涼しい丘の上(さらに東京は移転したばかり)
「東京の気温」として気象庁がまとめているのは、公園の一角にある温度計のデータです。純粋に「気温」だけが計測できるように、ビルからの反射熱やエアコンの排気熱、照り返しなどは完全に排除されています。そりゃ、これなら変わらないよ!
ついでに東京の観測地は2014年に移転したので、データの正確さは・・・どうなんでしょう。
価値観の変化
人々の価値観が「暑いことは悪」のようになりました。汗だくで電車に乗ったり、パンツ一枚の半裸で近所を歩いたり、子供は全裸で遊んでいたり。ちょっと前までは当たり前だった(よね?)ことが、認められなくなりました。
昔の映画を見ると、満員のバスでみんな汗だくになりながら、扇子でパタパタやっています。
同じことはいまの東京ではムリでしょう。「汗かいてんのにひっつかないでよ!」「電車でパタパタやるなよ!」と、白い目で見られます。訪問先でお茶を出されることも少なくなりました。
暑くても涼しい顔をしてなくちゃならないんで、どこもかしこもエアコンをガンガンに強め、内外の体感気温の差が大きくなりました。
まとめ
動物としての人間(ヒト)は1万年前から変化(進化)していません。そんなに早く変われないです。地球の環境もそんなに早く変われません。
気温の観測地は50年前から(ほぼ)変わっていません。だけど、価値観は大きく変わりました。
「暑いよ!だから海に行こうよ!」そんな素直な生き方ができる価値観に、また変化させていきたいですね。