神戸に行った折、いろんなところで風呂に入るのが好きな俺は、お風呂付きのフェリー客船「おれんじHOPE号」に乗って、愛媛県の新居浜へ渡ってみました。
港町神戸ですが、おれんじHOPE号に乗船できるのは「神戸港六甲アイランドフェリーターミナル」という、公共交通機関でアクセスしづらい場所。そもそもこの船がトラック運転手さんなどに向けた「車両用フェリー」ということもあって、車ヌキで来る人はあまり想定していないようです。
神戸発が深夜1時10分ということもあり、三宮からタクシーで港へ。神戸の夜景を眺めながら快適に走っていると・・・まさかの運賃が5,000円!!!!! アゴがハズれそうでした。ただし、たしかに遠くて暗い場所なので、歩いて行くのは困難かと思います。
船の待合所から実際に乗船するときも「歩き」では乗船できないので、スタッフの人に車で送迎してもらいます。私以外はチャリ旅中のカップルとおばあちゃんの、3人だけが送迎でした。
船室はランクが一番低い「二等寝台」でも個室です。浴衣もあるし、ベッドに布団はうれしいです。蛍光灯の脇にコンセントがあるので充電も可能。ただし、部屋にカギはかかりません。
そしてお楽しみのお風呂。サウナもあるし、シャンプーやドライヤーもそろっています。ボコボコとあぶくを浴びながら風呂につかって外を眺めますが・・・さすがに深夜1時だし、目線がほぼ海面と同じで低いので、夜景はよく分かりませんでした。
そうそう、浴衣はあるけどタオルはありません。持参しましょう。
やっぱり眠る前にしっかりお風呂に入ると、体力の回復や睡眠の質がまるで違います。揺れもそんなに気にならないし、ぐっすりと眠ります・・・が!翌日、朝の8時10分には新居浜に到着してしまうため、あんまりノンビリもできません。
手早く眠って、翌朝もう一度お風呂に入りました。青い海がキレイでした。
新居浜港に到着すると、またスタッフの人に車で送迎してもらいます。そしてこの新居浜港から街へのアクセスは・・・タクシーを呼ぶ以外は方法がありません。
今回はおばあちゃんと相乗りして街まで向かいました。
神戸の中心地から港までが約5,000円、船賃が一番安い二等寝台で7,290円、新居浜港から新居浜駅までが約2,000円ということで、高速バスで神戸から愛媛へ6,000円で行けることを考えると、ずいぶん割高な旅でしたが、船はキレイだしお風呂も快適だし、なにより「到着したけどどうしよう」という感じが旅っぽさ満点で楽しかったです。
目的地へ到着するのが旅じゃなく、目的地を探すことが旅だと思ってます!オススメ!