10月上旬、秋の味覚のキノコ狩りに行ってベニテングタケを食べてみました。まぁ、もう食べなくてもいいかな・・・というレポートです!
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ベニテングタケとは?
赤いアタマに白いツブツブの付いた、サイケデリックバイオレンスクライムオブビジュアルショックな外観で人気のキノコ。
イボテン酸、ムッシモールなどの有毒な成分を持ち、「食べるとラリってしまう」という都市伝説が残っています。シロシビンを含む、いわゆる「マジックマッシュルーム」が日本で規制された際、「ベニテングタケは(違法成分となった)シロシビンを含まない」という理由で、代替商品として販売されていたことも。
ベニテングタケが生えているところ
ベニテングタケは白樺の木と共生関係にあるため、白樺がたくさん生えている高地に生えます。私が訪問したのは長野県にある「峰の原高原」。東京から約4時間のドライブでした。
ちょうど紅葉のシーズンなので、観光も楽しめます。がんばれば東京から日帰りできるけど、ペンションも多いし、ゆっくり一泊したいですね。
ベニテングタケ狩りの注意点
完全なS級素人だけでキノコ狩りを行うのは、間違って猛毒のキノコを食べてしまったり、うっかり立ち入り禁止の私有地にチン入してしまう恐れがあります。
最初は地元の方と一緒に「キノコ狩りツアー」等へ出かけて、土地勘を養いましょう。地元の方はベニテングタケなんて食べないので「キノコ狩りツアーでベニテングタケを取られまくってしまった」ということはないはずです。
また、ベニテングタケは一本あれば(食べれば)十分すぎるものです。ほかの人のためにも、欲張りすぎないようにしましょう。
ベニテングタケを食べてみた
それでは、早速食べてみましょう。
水で洗って、付着していた土などを落とします。ベニテングタケらしい見た目を演出している「カサ(頭)についた白い点」は、洗うと落ちてしまいます。赤いシイタケみたいな感じになりますね。
調理方法はいろいろ考えたけど、シンプルに素材の味を楽しむため、火を通すだけにします。
新鮮なカサ部分を適当に切って、オリーブオイルで軽くソテーして塩を振ると・・・
((美^➰^味))モグモグ♪
う、ウマイ!!!!!!!
生牡蠣のように「ちゅるり」と溶けて味わいのみ残る素晴らしさ。こんなキノコは初めてです。土臭くもないし、ついつい食べてしまう味と食感です。
が、ベニテングタケは食べる量を間違えると本当に地獄を見ると聞いていたので、まずはカサだけにして様子を見ます。
ベニテングタケのメリット
45分ぐらいしたころ・・・ぐわーんと目が回ってきました。乗り物酔いのハードな感じで、平衡感覚がゆらぎます。そして、胃の不快感と吐き気、腹痛。こ、これはツライ・・・。冷や汗が出てくる・・・。
違法な危険ドラッグだと「幻覚が見えたりチンコがギンギンになってセクロスがチョー気持ちよくなった❤」みたいな感想を聞きますが、残念ながらベニテングタケでは幻覚は見えず、お腹が痛いので私の股間のキノコも萎え気味。キメセクには向いていないようです。
いわゆる「マジックマッシュルーム」のトリップとも違って、ただひたすら目が回って平衡感覚がゆらぐ「せん妄」のトリップです。ツライ・・・。
ぶっちゃけ、何も心地よくありません。マジックマッシュルームのときは頭の回転が急速に速くなって「悟り」にも似た神秘体験ができたけど、ベニテングタケはまったくそこへ近づく気配ナシ。
結果、下痢や嘔吐はしなかったけれど、ぐわんぐわんしながら冷や汗をかいて眠りました。
ベニテングタケまとめ
ベニテングタケはたしかにおいしいです。さらに、地元の人からすると「あんなの食べる人いないよー」という笑いのネタだし、法律で規制されているものではないので、採取するのも簡単です
しかし、ベニテングタケのトリップはとにかく「しょーもない」です。マジックマッシュルームとはまっっっっったく違う、ただのぐわんぐわんなものです。
「トリップできるキノコ」というより、「うまいけど食べ過ぎたら気持ち悪くなるキノコ」という認識の方が正しいと思います。とにかく、食べる量には注意が必要です。食べた後に車を運転したり、仕事をしたりというのも危険です。
・・・そして、なぜか翌日は強烈な眠気で昼寝しまくりましたとさ。まぁ、もう食べなくてもいいかな・・・。
おしまい!