テレンス・マッケナ「神々の糧(ドラッグ)」をマジックマッシュルーム体験者が読んでみた感想

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アマゾンのシャーマンを研究し、1970年代にアメリカでマジックマッシュルームの栽培方法を広めたテレンス・マッケナ。彼は自著「神々の糧(ドラッグ)―太古の知恵の木を求めて」の中で、人類の進化にはマジックマッシュルームが大きく関わっていたと主張しています。

というわけで、マジックマッシュルームを食べまくってきた私の感想です(私がマジックマッシュルームを食べまくっていたころは違法なものではありませんでした)。

本の内容を大雑把に書くと以下。

人間は自然の成り行きでは説明がつかないほど、急激に進化を遂げてきた。

その秘密は、幻覚成分「シロシビン」を含むキノコ、いわゆるマジックマッシュルームのせいではないか٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

キノコを食べることで、初期の人類に以下のような変化があったと主張されています。

  • 視覚が向上する→狩りに有利
  • 肉体(性)的な感覚が向上する→生殖に有利
  • 思考の幅が拡がる→文化に有利

たしかに!そう言われるとすべて正しいヽ(・∀・*)ノ

もちろん、精神を活性化させる物植物はキノコだけではありません。

しかし、「ナマでそのまま食べてメリットが出る」のは(知りうる限り)キノコだけ。アヤワスカやハルマラは抽出や濃縮といった技術が必要だし、大麻も野生のものはそれほど強くなく、メリットの強いバッズが作られるのは一年のうちでわずかな期間のみです。

キノコであれば、何もしなくても牛のウンコなどからニョキニョキ生えてきます。ぶっちゃけ、アフリカの某所ではそこら中にキノコが生えまくっています。ひとつまみ3000円で売れるとすれば家が建ちそうなレベルです。

また、人類が誕生したとされるのは、そんな(キノコが生えまくっている)アフリカです。キノコあるとこ文化あり、ということでしょうか。

個人的な体験から補足すると、視覚が向上するといっても「視力がよくなる」わけではなく、洞察力が上がる感じです。「あの山の向こうに獲物がいるんじゃないの?」みたいな、カンが鋭くなる感じですね。私もキノコで月まで旅行したことがあります。zozoの社長より早いです。ゴーリキーも捕まえたことがあります。

肉体的な感覚の向上は、性行為に直結しているわけではなく、勃起力が向上するものではありません。キノコを食べてフル勃起してたら大変です。しかし、キノコのメリットで肉体的な感覚が向上し、「やだ…私の身体ってこんなにいやらしい秘密を持ってたの…?」ということに気づければ、性行為が促されるかしれません。

思考の幅の拡がりで文化が作られるのは、サイケデリックアートやサイケデリック音楽といったものだけでなく、アップルのビートルズやアップルのスティーブ・ジョブズがLSDを絶賛していたことからも分かります。キミが読んでいるこのブログもそうだ!

まぁ、多分に作者のファンタジーも入っている「推測」ではあるけれど、実際にキノコを食べてきた私には興味深い物語でした。

日本でキノコが禁止されたのは2002年。キノコを禁止してから、日本はよくなったと言えるのでしょうか。人々の精神に安らぎが増えたのでしょうか。

いまでもキノコは夢に見ます。私もオルダス・ハクスリーのように、サイケデリックな状態のまま、光に包まれるように死んでいきたいです。