イギリスでは2018年11月1日から、一部の症例に限って専門医が処方できる医療用大麻が解禁されました。世界的なムーブメントがさらに拡がりつつあります!
解禁のきっかけはビリー・コールドウェル君という12歳の少年と、その母親でした。
【外部サイト】英、医療用大麻を今秋解禁=合法化、世界的広がり:時事ドットコム
きっかけは、てんかんの深刻な症状を抱える当時12歳の少年が、症状緩和のために海外で処方された大麻由来の医薬品を英国で押収されたことだった。「息子の薬を返して」と訴える母親の悲痛な叫びが共感を呼び、政府を動かした。
(上記サイトより引用)
てんかんの発作を持つビリー君は、2016年から医療用大麻が合法なアメリカで、カンナビスオイルを使って発作のコントロールを開始。劇的に発作を減らすことに成功しました。
2017年、地元の病院でも同様にカンナビスオイルの治療を行っていたところ、イギリスの現行法では20日以上はカンナビスオイルの投薬が行われないため、5月に処方が打ち切られました。
2018年6月、ビリー君の母親が(医療用大麻が合法の)カナダから6ヶ月分のカンナビスオイルを輸入しようとしたところ、ヒースロー空港の職員によって没収。カンナビスオイルでの治療ができなったビリー君は、強い発作の後に入院することになりました。
医師が医療緊急事態であることを明らかにしたため、政府はカンナビスオイルの使用を承認しました。
法律の規制によって、生きられる命が危険にさらされているという事実は世論を動かし、医療用大麻が解禁されることになりましたヽ(o´∀`o)ノ〜♡
・・・イギリス政府は偉い!これが日本の政治家だったら「我が国の医療技術は世界最先端であり、標準医療で治療が可能」と決めつけて、ソッポを向いていることでしょう。実際、末期癌の治療目的で(違法に)大麻を所持していた山本さんは大麻を取り上げられて亡くなられました。
大麻由来の成分がてんかんにメリット的であることは、FDAも認めています。
私は、日本でもアメリカやカナダのように「嗜好用大麻」をすぐに解禁すべきとは考えていません。それぞれの国には、それぞれの文化・風習があります(日本は酒とエロの国です)。公共の場での飲酒や喫煙を平気で行う日本国民に嗜好用大麻を解禁するのは、あまりに早計に思えます。
しかし、医療用大麻はまったく別問題です。
それを使えば助かる命があるのなら、せめて検討くらいしてもらいたいです。
「医療用が闇マーケットに流出したらどうするのだ」という議論もあるのかもだけど、処方する相手と量をきちんと管理すればよいだけでしょう。医療用に処方されたヒロポンやケタミンを闇マーケットで見かけたことなんてありません。デパスとかロヒプノールは・・・もっと処方する相手と量をきちんと管理して・・・。
日本で合法的に所持・使用できる大麻由来の製品は「CBDオイル」のみです。
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CBDオイルの認知度は高まっているけれど、原材料はすべて海外のものです。
アメリカのいくつかの州であれば、自宅で大麻草を育てて治療に使用することができます。日本のように既製品を購入するしかないというのは、コストの面で大きな差ができてしまいます。
世界は変化しつつあるよ!そして、変化は起こせるよ!ということを紹介したくて、このブログを書きました。ビリー君、どうか元気で!