エプソムソルトのお湯にプカリと浮かび、重力やノイズなど、すべての煩わしさから解放された至福の時間が体験できる「アイソレーションタンク」。
東京都内に新しくオープンしたアイソレーションタンクサロン「COCORODO(こころ堂)」を訪問してみたのでレビューです!
目次
辰巳・東雲近くのフロート・アイソレーションタンクサロン【COCORODO】
http://www.cocorodo-float.com/
- 東京都江東区東雲1-9 キャナルコートCODAN11号棟222号
- 東京メトロ有楽町線「辰巳」駅 徒歩6分、りんかい線「東雲」駅 徒歩8分
COCORODOでアイソレーションタンク体験
すっかり寒い季節になり、身も心も縮こまりがちな今日この頃。そう、暑い季節って「暑い」ってだけでグダーっとなるから気も楽なんですが、寒い季節って「寒い」ってだけでガチガチ・ギチギチになるから、ホントよくないです。
こういうときこそタンクイン!全身リラックス体験をしてこようと思います。
アイソレーションタンクとは
アイソレーションタンクとは、高級入浴剤としても使われる「エプソムソルト(硫酸マグネシウム)」が大量に溶かされたお湯が入っている巨大なバスタブのような装置です。エプソムソルトには強力な浮力があるので、死海の海のように誰でもプカリと浮かぶことができます。絶対に沈みません。
プカリと浮かぶことで、日常生活で常にのしかかっている「重力」から解放されます。こわばっていた筋肉がどんどん脱力して、ふにゃーっとなれます。
さらに、タンクのお湯は体温と同じ温度(約36度)に保たれているため、熱くもなく、冷たくもなく、だんだんと「身体」と「お湯」の境界線が曖昧に感じてきます。
とにかく心地よいのです。さらに、目をつぶっていれば何も見えず、耳もお湯の中に入っているので何も聞こえません。
外部からの不快な刺激を徹底的に排除することで、純粋な「ココロ」へフォーカスすることができる装置。それがアイソレーションタンクです。
COCORODOに行ってみた
COCORODOは江東区東雲にあるということで・・・まぁ、若干遠いです。ageHaで有名な新木場のひとつ手前の駅ですね。
最寄りの「辰巳」駅からは、ほぼ道一本なので迷うことはないはず。巨大なマンションが乱立する、テクノポリスな風景の中をノシノシ歩きます。橋の上は強烈に寒いです。
COCORODOの入口を開けると、ほっこり和風な雰囲気でした。靴を脱いでパリッスに履き替えます。
まず、リクライニングチェアに座って受付です。アイソレーションタンクが始めての人にも分かりやすく説明してもらえます。
タンクはフロアの2階にあります。らせん階段を上ると・・・で、出ました!これがアイソレーションタンク(フローティングタンク)です!
タンクは「お湯に浸かる」のではなく「お湯に浮かぶ」ためのものなので、お湯の量はヒザ下くらいと浅め。オトナの男がゆったりと寝転がれるくらいの広さがあります。
巨大なハッチが備え付けられ、ハッチを閉じると内部を暗やみにすることができます。
それでは、早速タンクインしてみましょう!
まず最初にシャワーを浴びて全身をきちんと洗います。
ボディソープやシャンプー類もヨサゲなものが用意されていました。髪の毛はタンクのお湯に再び漬けることになるので、トリートメントやドライヤーは使わずで大丈夫。
身体に切り傷などがある場合は、備え付けのワセリンを塗って保護しておきます。耳の中へお湯が入るのを防ぐための耳栓も用意されています。
準備ができたら、いよいよタンクインです。基本的にタンクは全裸で入ります。まぁ、誰も見ていないので遠慮なく入りましょう。ちゃぽん。
アイソレーションタンクで過ごす時間
タンクのお湯はマルチカラーLEDでカラフルに照らされており、内側にあるスイッチでON/OFFが可能です。さらに、ハッチを閉じることで暗やみになります。完璧な暗やみではなく、ごくわずかに外部の光が隙間から入ってきます。暗やみが苦手な方はLEDを点灯させたままでもよいでしょう。
ゆっくりと仰向けに寝転がると、エプソムソルトの強力な浮力でプカリと浮かびます。私は背泳ぎができないけれど、アイソレーションタンクのお湯なら絶対に沈みません。浮かんだ状態のまま身体の力を少しずつ抜いていきます。最初はお湯の上をプカプカと漂ってしまっても、次第に止まってポジションが固まってきます。
お腹はお湯の外に出ているため、ちょっと冷えを感じることがあります。手でお湯をすくってお腹にかけて過ごしました。
だんだんと身体がタンクに馴染んでいきます。
皮膚とお湯の境界線が曖昧になり、プカリと浮かんでいるのは極上の羽毛布団に乗っているような感じです。単純にものすごく気持ちよく、「うわー、こりゃ気持ちいいワー」とニヤニヤしてしまいます。
タンクの中では暗やみ・ひとり・無音・全裸ということで、ぶっちゃけ何もすることがありません。スマホも見れないし、誰かと会話することもできません。
だからこそ、どんどん自分の内側に、そして自分の外側に感覚が拡がっていきます。
時間を計るものもないので、5分経過したのか10分経過したのかもさっぱり分かりません。
思えば、私たちの生活は外部からの刺激に溢れています。目で見て耳で聞いて、さらに自分の感覚を拡張するスマホのようなデジタルデバイスがたくさんあり・・・
実際、それはそれで心地よくて幸せなんですよね。YouTubeのおもしろ動画なんて一生かかっても見終わらないほどアップされているし、しょーもないゴシップ記事もエンドレスで読み続けられるほどまとめられています。
でも、うっかりするとヘンテコな方向に流されてしまうことがあります。
パクリとデタラメで閉鎖された「WELQ」だって、指摘されるまではみんなふつーに使っていて、「なるほど、肩こりの原因は霊だったのか・・・」なんて、納得していたわけです。
定期的にシラフに戻って、現状を確認してみるのはすごく大切だと思います。
世界を旅してみたら日本のことをさらによく理解できたように、恋人がいなくなったら自分のことをさらによく理解できたように、仕事を辞めたら、タバコを止めたら、SNSを止めたら・・・
アイソレーションタンクなら、ありとあらゆるものから開放されます。
マインドルネスのブームで「瞑想」も人気ですが、満足のいくレベルの瞑想ができるまで、かなりの練習が必要です。座禅を組んでココロにフォーカスしようとしても「尻が痛い」とか「鼻がかゆい」とか思えてくるし、余計なことを考えないようにすればするほど、余計なことが出てきてしまいます。
アイソレーションタンクなら、プカリと浮かんだ極上の気持ちよさの中で、外部刺激がなくなることによってムリなくココロにフォーカスすることができます。
私がアイソレーションタンクに入りたくなるのはこんなときです。
- 肩こりや腰痛などの肉体疲労が気になるとき
- アタマの中がゴチャゴチャしてまとまらないとき
- 新しいアイデアを産み出したいとき
- しばらく旅に出ていないとき
※アイソレーションタンクは医療行為・医療機器ではありません
今回は60分コースで利用しました。お時間が来ると、タンクの中に優しいヒーリング音楽が再生されてお知らせしてもらえます。あっという間の60分でした。
ざばぁっと身体を起こすと、重力の重みをしっかり感じました。あ、そか。いままではこんな世界に生きていたんだ。
手や足といった存在も、なんだか久しぶりな感じです。自分の身体なのに、なんだか見慣れない気がしました。
タンクから出た後は再度シャワーを浴びて、身体に付着したエプソムソルトをしっかり流します。前後のシャワー時間はプレイタイムには含まれていないので良心的です。50分コースで入ったハズなのにタイマー見たら35分で設定されている・・・みたいなことはありません。
タンクの体験というのは、なかなか説明が難しくもどかしいです。
それは、タンクが導いてくれるのはあくまで私の中にあるものだからかもしれません。だけど、私の中にあるものだからこそ、私に必要な、唯一無二のものを見せてくれるように思えます。
東京で気軽にタンクを体験できる場所が増えたことを嬉しく思います!皆さんもぜひタンク体験を!
辰巳・東雲近くのフロート・アイソレーションタンクサロン【COCORODO】
http://www.cocorodo-float.com/
- 東京都江東区東雲1-9 キャナルコートCODAN11号棟222号
- 東京メトロ有楽町線「辰巳」駅 徒歩6分、りんかい線「東雲」駅 徒歩8分