神子(みこ)が神霊を自らの身に乗り移らせる行為「神降ろし」を目の前で見ました。感想など。
その人の神降ろしのやり方は、祝詞をあげるような方法ではなく、精神を変容させる物質を服用するという原始的なやり方。御神酒を飲むような行為に近いです。
しばらくすると・・・精神変容物質が効いてきたのか、神が降りてきます。
話しかけてくる「神」は、それまでのその人とは口調や声色が違うのですぐに分かります。「修行を積んだからできるようになった」とのことですが、「簡単に降ろせるものなんだな」というのが第一印象。もっとこう、血みどろになって一晩中祈ったり踊ったりするかと思ったけど、15分くらいの集中で降りてきました。
ご神託(神の言葉)をいただきます。
が、んが。
ご神託は「我々(神様)の世界はこうである」という日常の説明や、「おまえはこうした方がよい」というアドバイス程度で、たとえば「宝くじのコレを買うと当たる」とか「世界は核戦争で滅びる」みたいな超越的な話はありませんでした。若干のニュアンス違いを含みつつ例えるなら、海外に住んでいる人と会話している感じです。「アメリカだとこうなんだけどさー」みたいな感じです。
なんというか、ここで降りてきた「神」というのは、人間のすぐそばにいる別世界の存在というだけで、超越的なものではない、という印象でした。
神卸ろしから人間へと戻ってきたときに、「私はこの力をどう使っていいのか分からない」と言われました。
うん、俺も、そう思う。