7月31日の「ブルームーン」を煽るメディアの不思議

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7月31日は珍しいブルームーンだよ!みんなで見よう!と、いろんなネットメディアが煽っていますが・・・ブルームーンだけにアオってますが・・・

天文学の世界にはブルームーンなんて言葉はなく、ここでいうブルームーンとは「1ヶ月に2回目の満月」ということで・・・別に月そのものが青くなるとか白くなるとか赤くなるとかではなく・・・ただの「暦のズレ」なだけであり・・・なにがどう珍しいのかさっぱり分かりません。

太陰暦とか13の月の暦をカレンダーにしてたら、ここでいうブルームーンなんて存在しないわけです。

もちろん、日常生活の中に非日常の意識を持ち、意味のないことに意味を見いだすというのはとても大切です。言い換えれば、金をドブに捨てるような行為も大切です。

しかし、「珍しいブルームーン」という言い方は、まるで月が特別な状態になるかのように勘違いさせてしまうし、「意味のないことに意味を見いだす」のではなく、「真実を見誤らせる」だけなように思えてしまいます。

「明日ってブルームーンなんでしょ?」と言われると、「お、おう・・・」という気持ちになります。

グレゴリオ暦のカレンダーは月の周期とはズレていきます。明日、もしロマンを馳せるなら、青い月(本当は青くないよ)にロマンを馳せるのではなく、太陰暦を使い、月の形状ごとに変わる呼び名や、月にまつわるお祭りをたくさん考え出してきた日本人の感受性の豊かさにロマンを馳せてみましょう。

次の新月はお盆ですね。お盆になると、川へダンゴを投げ込んだのが懐かしいですね(東京だとやらないんだね!)。

7月31日、もし「今日の月はいつもより青い!」と騒いでいる人がいたら、よほどふだんから月を見ていないんだな・・・と生暖かい目で見守ってあげましょう。