下北沢にあるカウンターカルチャー専門古書店・気流舎で行われた「世界のレイブの歩き方」出版記念トークライブ vol.2なるイベントに登壇してきました。
「レイヴ」という、ダンスミュージックから派生したカルチャー、旅のスタイル、よもやま話。「世界のレイブの歩き方」の著者・頑津雲天さん、司会MCはマスクド西小山さん、RAPはMAGARI、そしてフォトグラファーJirokenという四次元殺法。
出させていただいておいて恐縮ですが、実は私(RAP MAGARI)は生粋のレイヴキッズでもないのでした。いや、好きだけど、大好きだけど、本に載っているところで行ったことあるのはいくつかだけだし、最近は週末が自分のイベントで埋まってたりするんでレイヴに全然行けてないという事実があったり。
「最近行ったので一番よかったのどこですか?」と聞かれると、「しばらく行けてないな・・・」という感じ。
私は「変性意識」が好きなんです。「日常から離れた非日常」とも言える体験。そのひとつがレイヴであり、砂漠の狂乱だったり、タイのソンクランだったり、離島でのキャンプだったり、温泉だったり、アイソレーションタンクだったり、完璧な暗やみだったり、HRTマインドスパだったり、LSDだったりマジックマッシュルームだったり。
かつては、日常から離れた非日常を体験できるのがレイヴしか私の中にありませんでした。だけど、レイヴを通じてさまざまな扉が開かれ、いまはたくさんの手法を手に入れられました。
そんなこともあって、今回のトークショウでもそうだったんだけど、私の「レイヴ」を解釈する視点をユニークなものとしておもしろがっていただけるのは光栄でございます。
では、なぜ変性意識や日常から離れた非日常の体験が好きかというと、自分に自信がないんですよね。
私はDJにもなれず(難しいよDJ)、生粋のバックパッカーにもなれず(家賃滞納できないよ)、体力だけで押し通せるほどの体力もなく(疲れるよ)、盲信的に信じるための子宮や膣(ほと)もない。
その中でもがき、生きていくにはいろんなタイミングで自分を振り返って「うん。大丈夫だ」という確認や、人が価値としていない部分へ価値を見いだすしかないのでした。狩りができない動物がキノコを食って生き延びているみたいなもの。
もし、あなたやあなたのまわりにいる人が自信なさげに迷っているなら、そんな体験へアプローチしてみてください。なにかのキッカケが得られるかもしれません。
そんなことから、私はレイヴおよびレイヴカルチャーにとても感謝しています。
一晩中でもしゃべれそうでしたけど、お楽しみは小分けにしてということで。楽しい時間でした!皆様ありがとうございました。超満員でしたね!!!!!!!