知っているフリをしつつ、わざと微妙に間違えた話を紹介し、「そんなワケないじゃん。分かってないなコイツ」というクソリプとともにアクセスを稼ぐ手法があります。反応したら負けというヤツです。
今回、そんな感じで「東京サイケ女子図鑑」と題し、とある女性の生態をご紹介します。以下、実在する特定の人物ではなく、すべて私の妄想です。それでは張り切ってどうぞ！
・・・私の名前はサイ子。沖縄に移住してきて2ヶ月目。旅して暮らしていたいから沖縄に来てみた。こっちは人も気候も暖かい。お金なくても暮らせそうだし、まだ東京で消耗している人たちって損してると思う。
ちょっと前までは東京のゲストハウスに住んでいた。住人の9割は外人。みんなで鍋パーティーをやったり、アニメとか日本のカルチャーを教えてあげたり、楽しかったんだけど、なんか違うかなって。東京にいると被曝が心配だし、デモにもいっぱい参加したから、いまは沖縄がいい。
勤めていた出版社は1ヶ月で辞めちゃった。小さいところだったし、おじさん向けの書籍ばっかり作ってる、お金の奴隷みたいな会社だった。自分の本を作りたくて入ったのに、毎日バナー画像作らされたり、仕事を覚えさせられたり、やっぱり私は自由人でいたいって思った。根っからの旅人だな、私って。
いまのシェアメイトはみんな20代ばかりで、ひょっとしたら自分の子供の年齢？って思うと笑っちゃうよね。でも、違和感なく楽しく過ごしているよ。ハロウィンパーティーの写真をFacebookにUPしたときも「見た目だけだと同年代に見える〜」ってコメントがいっぱい寄せられたんだ。SNSは大切にしてる。自分の投稿にも「いいね！」を付けるよ。だって自分を肯定していたいじゃん。
お腹すいたしモリンガでも食べよ。
最近はクラブとかには行かなくなっちゃった。BPMが速すぎるし、やっぱり危険ドラッグ世代とはノリが合わない気がする。DJも全部の時間がピークタイムみたいなMIXばっかりするから、ワビサビが感じられないんだよね。
あのころ、最前列右側のスピーカー前が定位置だった。フロアに入るとまずDJへ会釈。よろしくお願いしますって感じで。それからずっとそこで踊り続けた。たぶんみんな、私の背中を見たら分かると思うよ、踊り方で。
いまはヨガに行ったりしてる。来週は布ナプキン講座にも行く予定。自分に一番近い場所だからさ、ケミカルなカミだと不安じゃん？ 子供が産まれたときは紙オムツにするけどさ、楽だし。
一度だけ白人の彼氏と結婚してみたこともある。英会話学校の教師をやってた。一緒になって分かったけど、やっぱり日本人がいい。冬でもTシャツで出かけようとするし、回転寿司でサーモンばっかり食べるヤツだった。最近、向こうは再婚したらしい。あとから知ったけど、本国で入籍をしていないから向こうは初婚扱いになるみたい。私だけバツイチにされて、すごく損した気分。キメセクしたことだけは今でも後悔してる。
来週は両親の結婚記念日だから、何かプレゼントしたいなって思って、糸かけ曼荼羅を作ってるとこ。うん、両親にはすごく感謝しているよ。会ったときには必ず「愛している」って言うし、ハグもする。「早く孫の顔が見たい」って言われるけれど、私はいつまでもあなたの子供でいたいんだって伝えている。
あ、これ？コールマンのランタン。日常生活にさりげなくキャンプグッズを取り入れているのが私らしいでしょ。音楽はヘッドフォンで聞くしね。テレビは持ってないから、俳優の名前とかは全然知らない。ドミューンみたいにコンセプトがしっかりあるものじゃないと、自分の時間を使おうっていう気にならないんだ。
いまの夢かー。私、やりたいこと全部やってるからさ、夢とかって難しいんだよね。ただ、日本の自殺率がすごく高いの知ってる？ 若者たちの居場所を作ってあげたいかなって。学校や会社に馴染めない人たちが集まって、自分たちができることで生活していくの。クラウドファンディングでお金を集めて、そういう人たちがつながるアプリも作りたいな。アベノミクスは失敗してるけど、私はきちんとやるよ。
あ、内海先生のブログが更新されてる！読まなきゃ〜〜〜〜〜!!!!!
（つづく）