倍音 音・ことば・身体の文化誌

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なぜか魅了されてしまう音や声の秘密・・・それは「倍音」にあった!倍音たっぷりの楽器・尺八奏者でもある著者が書いた一冊。

この本では、まず「音」とはなにか?から始まり、倍音とはなにか、倍音の含まれている音や声とは、というように紐解いていきます。

その中で、倍音部分より楽曲の構成を残すことに注力した西洋の音楽史や、近代の音楽環境(CDやMP3など)にも触れ、倍音が軽視されてしまうのは残念だと警鐘を鳴らしています。もちろん、どちらも「その時点」では最良の選択だったと思います。そのおかげで、我々は世界中で同じようなクラシック音楽を聴くことができ、言葉が分からなくても五線譜でコミュニケーションが取れます。ポケットの中に数千曲を入れていつでも聴くことができます。

しかし、今一度見直すべきは倍音の部分ではないかと続けられます。

残念ながら倍音がヒトに与えるメリットについての研究はあまり行われていないようで、著者も音楽家であって研究者ではないため、データは古い内容がわずかに引用されているのみです。まずは、「倍音ってなんかヤバイらしいよ」というのが拡がって、もっと研究されるようになればと思います。

読んでいるとハイレゾな音楽環境が欲しくなります。ハイレゾな音は耳で聞くより体に浴びせる(ハイパー・ソニック・エフェクト)べきだから、いいスピーカーですね。どっかに札束落ちてないかな・・・。