先日、「扉の先通信」の問い合わせフォーム(女性専用)から、こんなメッセージをいただきました。
いつも楽しく読んでいます。私も過去に壮絶な体験をしていて、いつかブログで発表したいと考えていました。マゲオさんはいろいろな修羅場をくぐっていると思いますが、ブログで書く際の注意点などあれば教えてください
まぁ、私はそこまで修羅場はくぐってません。切りつけられたことはあるけど、沈められたことはないし、泥棒を捕まえて警察に引き渡したことはあるけれど、警察に取り押さえられた経験はありません。
とはいえ、マジックマッシュルームの話を書いたときなんかは、いろいろメッセージが届きました。
「検証する」系の話も、書いててドキドキすることがあります。
というわけで・・・このサイトも20年以上やってるし、ブログで勇気のある話を書く際の注意点をご紹介します。
目次
ブログで勇気のある話を書くときの注意点
最初のお断りとして、これはあくまで私個人の体験・経験からの情報です。何かが起きても私は責任を負わず、法廷にも行かないのでご了承ください。
持っていない・やっていないが大前提
まず第一に、自分の体験談を「過去の話」として書くのであれば、現在は違法なブツは持っていない・やっていないことが大前提です。「現在の話」として書くのなら、たぶん早朝に誰かが訪ねてくると思います。
一番カッコ悪いのは「私はやってませんよ」という素振りで、実はやっていたというパターン。石垣島の女優さんとか、鳥取の村おこしで産業用大麻の栽培免許をもらっていた人とか、「私は大麻なんてやってませんよ」という素振りのまま、大麻でパクられているので(失礼ながら)本当にカッコ悪いと思います。ああいうことがあるから、世間の目はどんどん冷めてしまいます。
書くなら持つな、書くならやるな、が大前提です。
時効も意識しておこう
過去の話として書くとはいえ、あまりにホットな話題だと、やっぱり早朝に誰かが訪ねてくるかもしれません。
各ドラッグの反応が消えるまでの期間はもちろん、時効も意識しておきましょう。
たとえば、覚醒剤を使用した反応は数日〜数ヶ月で消えますが、時効までには7年かかります。もちろん、反応が消えてしまえば本当に使用していたかどうかが分からなくなるので「起訴」はされないでしょうけど、逮捕・勾留、事情聴取はされるかもです。覚醒剤は「使用したことが罪になる」ものです。
煽りすぎないようにしよう
「麻薬特例法」という法律では「あおり、唆し」も罰則の対象です。簡単に言えば「みんなでLSDをキメて意識改革しよーぜウェーイ!欲しい人は俺までメールくれよウェーイ!」のように、違法行為を唆したり、「ここに行けばドラッグが手に入るよー°˖✧◝( ´ω` )◜✧˖°」みたいなのを書きすぎるとアウトになるようです。
過去の逮捕実例だと、大麻の栽培風景を日々ツイートし、喫煙方法を紹介していた「大麻おじさん」や、シャブセックス専用の出会い系サイト(!)の運営者に適用されました。
言論の自由を制限されるようで、なかなかサジ加減が難しいところではありますが、露骨すぎるのは気をつけるべきでしょう。
儲からないと覚悟しておこう
ドラッグ系のブログというのは儲かるものではありません。この「扉の先通信」も、Googleのアフィリエイト「Google AdSense」からNGをくらっています。
また、そもそも大勢の人が気にする(検索する)キーワードではないので、大量のアクセスも期待できません。それどころか、検索のペナルティをくらう恐れもあります。
お金を稼ぎたいなら、ドラッグ系のブログではなく、安倍総理の悪口とか子宮の声とかを書いた方がよいと思います。私は男性なので玉袋の話でも書いてみましょうか。
そのくせ絡まれることを意識しておこう
持ってないと言ってるのに、「そんなこと言わずに紹介してくださいよ」みたいなメッセージが届いて、本当に残念な気持ちにさせられます。スルーしてたら「返事も返さずにブログを更新するだなんて、常識知らずな人ですね」とガンガン攻められて、自分がM体質でなかったことを悔やんでしまいます。
また、アホなノリで書いているからか、最初からものすごく「上から目線」のメッセージが来ることもあります。
おかげで、私の人間不信は治りそうにありません。
ユーモアと謙虚さを忘れないようにしよう
大麻やLSDなどのドラッグって、「意識を解放してくれる」ものだと私は思っています。
せっかくそこで意識が解放されたのなら、なるべくたくさんの人に敬意を払い、ユーモアと謙虚さを忘れないようにしたいと考えています。
なんつーか、「極端な方向に意識が向いてしまっている」人って少なくないじゃないですか・・・そういう人ほど情報発信しがちだし・・・。
片方で「ピース!ワンラブ!」って言いながら、もう片方で他人を罵倒しているのって、すげぇ怖いです。
それ以外は、意外と大丈夫です
私はこんなノリでこのサイトを20年以上続けていますが、一度も早朝に誰かが訪ねてきたり、玄関先で職務質問に合ったことはありません。
警視庁特捜部から電話をもらったことはあるけれど、別件でした。
過去の体験談や、海外の情報として見聞きしたものをブログに書く程度であれば、意外と大丈夫だと感じています。
では、なんでそんな話を書くのか? と問われたなら、「それが私の人生だったから」とでも答えそうです(濡れるワー)。そして、今日も元気にやってますよ!という生存報告のようなものです。
ごくごくたまーにですが、好意的なメッセージももらいます。そういうのは、なかなか嬉しいものです。
自分の意識や存在は孤独じゃない、ということを知るためにも、ブログはよいですよ。