シバガスとは？笑気ガス？危険ドラッグ？合法？SIVAGUS？

そういやそんなのあったなーと、ほぼ忘れていた笑気ガス（別名N2O、亜酸化窒素、シバガス）。近年ヨーロッパや日本で流行し始めたそうです。

医療目的での笑気ガス

笑気ガスの一般的な用途は歯医者や整形外科での麻酔です。ほんのり甘い感じのガスを吸うと、痛みや恐怖がやわらぐため、「麻酔注射の前の麻酔」みたいな感じで使ったことがある人もいるかと思います。

笑気ガスのメリットは整形アイドル轟ちゃんも絶賛。

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もはや脱毛やパイパンは女性のマナーであり、医療レーザー脱毛クリニックでは当たり前のように笑気ガスが使われています。

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娯楽目的での笑気ガス

それでは、シバガスのような「娯楽目的」の笑気ガスはどこで入手できるのでしょう。これは「ホイップクリームを作るためのガス」として販売されており、誰でも入手が可能です。アメリカのスーパーに行けば山ほど売っています。24本入で20ドルくらい。（法律で規制される前は）私も買って帰ったことがあります。

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1回分ずつ鉄製カードリッジに入っていて、大きさは親指より太い程度。ちょうどいい例を出しにくいサイズ感なのですが、えーと・・・素人がお尻の穴に入れるのには躊躇する太さ、といえば分かりやすいでしょうか。

このカードリッジと、カードリッジに穴を空けてガスを風船へぷしゅーっと移すための「穴開け器」を用意して・・・

風船に移したガスを口からすーっと吸うと、全身の力が抜けて強烈な多幸感を味わうことができます。どんな人でもバカみたいな笑顔になります。カードリッジひとつで風船ひとつをしっかり膨らませることが可能だから、使用1回分が分かりやすくお手軽です。

作用は一瞬です。数秒で終わり、シラフへと戻ります。立った姿勢で行うと脱力とともにブっ倒れるのが危ないので、座ったり寝転がったりして吸引します。

※前述のニュースサイトは「危険性が高いアッパー系のドラッグ」と書かれていますが、まったく逆です。「全身が脱力するダウナー系のドラッグ（？）で、笑気ガス自体に毒性はないが事故の危険性がある」というのが正しいと思います。

脱力感・多幸感、そして「痛みを忘れる」ことから、アナル開発用にも使われているのか、アメリカではゲイ向けのショップでも売られています。私自身はセックスの最中に吸引したことはないですが、催淫メリットや性感UPはないと思います。また、作用時間が超短いのでレイプドラッグとして悪用される可能性は低いと思います。

使用に伴うトラブルとしては、立ちくらみみたいになってブっ倒れる恐れがあること、痛みを忘れるため傷つけられても気づかないこと、あとは吸い過ぎて酸欠になることくらいかと思います。

実体験として、精神的・肉体的な依存性はないと感じました。とにかく作用時間が短いのと、意識が変容するようなものではなく、正直「しょーもない」ので、私はほとんど忘れていました。これで多幸感を味わうのなら、バカ殿を見ている方が作用も時間も強いです。

もしどこかの旅先で、ニヤニヤした人から風船を手渡されたときは以下のことに気をつけてください。

相手が信頼に足る人物か判断しましょう
座った姿勢でチビチビ吸引しましょう（一気に吸うと一気に来ます）
深刻な副作用はないと思うので、使用したことを後悔しすぎないようにしましょう
不安なときは断りましょう

精神を変容させるドラッグとしては、かなり「しょーもない」ので、ムリすることはありません。

2015年10月追記

現在、国内でも販売規制に向けて動いているようです。

　厚労省は９月末、シバガスなどの販売について「実際は吸引目的」で、医薬品医療機器法（旧薬事法）の無許可販売に当たる可能性があると判断。海外では乱用者の死亡例もあり、販売業者の取り締まりを強化する方針を打ち出した。

和歌山県などでも、８月から独自に条例でシバガスを「知事監視製品」に指定するなど販売規制を始めた。同県の担当者は「（シバガスの）実態は新たな危険ドラッグ。今後も新たな代替薬物が登場する可能性があり、警戒を強めている」としている。

引用元:薬物乱用、「大麻」に回帰…危険ドラッグ、規制強化で入手困難（産経新聞） – Yahoo!ニュース

うーむ。今回の報道を読む限り、「販売業者の取り締まり」なので、自分たちでアメリカへ行ってスーパーで購入して持ち帰るのは問題なさそうですが、安いからってあんまり大量に買うと「販売目的だろ」と怒られるかもですね。

シバガスが1本いくらで売られていたのか知らないけれど、アメリカならひとつ100円くらいなので、ボロい商売だったんでしょうね・・・。