ムシャムシャ食べるとサイケデリックな体験ができる、いわゆるマジックマッシュルーム。世紀末の日本でも大ブームを巻き起こした後、2002年に法律で規制されましたが・・・
アメリカ・コロラド州デンバー市の市民投票において、賛成:50.5%・反対:49.4%という僅差ながらマジックマッシュルームを「非犯罪化」する条例が承認されることとなりました!
【外部サイト】Denver becomes the first city to decriminalize hallucinogenic mushrooms – CNN
素晴らしい!ということで、いろいろ書いてみます。
マジックマッシュルームとは?
シロシビン、シロシンという名前の有効成分を含むキノコの総称。生のものや、乾燥させたものを数本食べると、LSDに似たサイケデリック体験(神秘体験)を誘発します。世界中に自生しており、かつては日本の総理官邸に生えていたことも。
テレンス・マッケナの著書では「人類を進化させたカギ」と推測されるほど、身近な存在でしたが、
安易な状態で摂取してしまうと、不用意に意識が拡大され、錯乱してコンビニへ駆け込むような事故も起きたために規制されることになりました。
マジックマッシュルームの非犯罪化について
デンバー市の新しい条例では、マジックマッシュルームが「合法化」されるわけではないけれど、「所持に対して罰を与えない」ようになります。
マジックマッシュルームは瞑想やダンスのお供としての人気だけではなく、うつ病や不安症に対する治療に有効であることが近年の研究で示されています。オーストラリアでは難病の「緩和ケア」にも用いられるようになりました。
依存性や致死量の危険性も少ないから、こんなもの(マジックマッシュルーム)で逮捕したり投獄したりするのはやめようよ、というのがデンバー市民の意思です。
デンバー市はマリファナの合法化の先駆けでもあり、住民の意識が高いって本当にうらやましいなと思います。
そして、「非犯罪化」というのは、いわゆる「ドラッグ」とされるものに対しての一番よい対処ではないでしょうか。
たとえば、マリファナを吸って誰かを殴り飛ばしたら「殴り飛ばしたこと」は罪になるけれど、マリファナを持っているだけでは罪に問われない。マリファナを栽培して誰かに売ると「売ったこと」は罪になるけれど、自分で少量を栽培して使うには罪に問われない。すごく当たり前の対処方法とも言えますよね。
マジックマッシュルームは適切な量を安全な環境で使うことで、素晴らしい体験を与えてくれます。オランダでは「リトリート」の名前で、合法的にマジックマッシュルーム体験ができる場所もあります。
私自身、法律で規制されるまではマジックマッシュルームを自家栽培してたくさん食べてきました。当時は非常にお金がなかったので、自宅にある食べ物はマジックマッシュルームだけ、というようなサイケデリックハプニングもしばしば(売る気はなかったので・・・)。
物事の上っ面しか見ない人からは「合法だったとはいえ、キノコを食ってたやべぇヤツ」というレッテルを貼られることも多いけれど、そのときの深い瞑想にも似た体験は私の宝物です。精神世界だけでなく、幅広い世界・社会への見方を増やしてくれました。つーか、合法だったのにキノコを食べてなかったような好奇心のないヤツからDISられたくない!
※違法行為を助長するものではありません
未来は私たちが選択し、作り上げるものです。マリファナの合法化がデンバーからアメリカ中、世界中へ広がったように、マジックマッシュルームも広がって、よりよい未来につながりますように!
マジックマッシュルーム製造会社が登場したら、絶対に投資するよ俺。
おめでとうございます!