一級品から正体不明な製品まで、ありとあらゆるものを取りそろえたショッピングサイト「Gear Best」さまより、WindowsとAndroidの2in1タブレット「Onda V80 Plus Tablet PC」を提供いただきましたのでレビューです。
Onda V80 Plus Tablet PC
- OS: Android 5.1,Windows 10
- CPU: Intel Atom Cherry Trail Z8300(1.44GHz,Quad Core)
- RAM: 2GB
- ROM: 32GB
- Screen size: 8 inch
- Screen resolution: 1920 x 1200 (WUXGA)
Cherry Trail世代のCPUに1920 x 1200のディスプレイを搭載しながら、価格は約1万円と激安です。
白いシンプルな箱に入っています。安っぽくもなく、高級感もなくという感じです。
箱の裏にはスペックの記載があります。Wi-Fiの横が修正テープで消されていますね・・・。何があったのだろう・・・。
箱の中にはUSB-MicroUSBケーブル、簡単な説明書。コンセントにつなぐUSBアダプタやイヤフォンは付属しません。まぁ、手元にたくさんあるので問題ナシです。
背面はメタル製。製品名では「金」という表記ですが、ピンクがかったつや消しのローズゴールドといった印象です。ゴールドライタンのような金ピカではありません。
ちょっともっこりした感じの背面カメラ。200万画素しかないので、懐かしさを感じる低画質ぷりです。横にはMicroSDカードスロット。スロットにフタやカバーのようなものはありません。
本体右側には電源ボタンと音量の上下ボタン。こちらもメタル製と思われます。
本体上部にイヤフォンジャック、映像出力用のmicroHDMI、充電用のmicroUSB。microHDMIが付いているのは珍しいですね。外部ディスプレイやプロジェクターへ簡単につなげられます。
スピーカーは裏面の右下についてるため、テーブルの上に置いた状態では音がこもります。音量は大きいとは言えないレベルなので、必要に応じてスピーカーを使いたいです。
8インチ液晶ながら解像度が1,920×1,200ピクセルと高解像度。パキっとコントラストが強い色作りです。
タッチディスプレイはスマホやMacのトラックパッドに比べると指が滑りにくい感触。指紋もすごく目立ちます。保護フィルムを貼った方がよさそうです。
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外観は目立って悪いところもなければ、目立ってよいところもない、という印象です。
Onda V80 Plus Tablet PCを使ってみた
電源を入れると、まず英語版のWindows10が起動しました。手のひらの中に高解像度なWindowsが動いているのは、なかなか感慨深いものがありますね。
デフォルトの内部記憶容量は32GB。Windows10とAndroid 5.1がその中にインストールされているため、空き容量は5GB程度しかありません。これでは、大きなアプリをインストールするとあっという間に容量不足になってしまいそうですね・・・。
microSDカードは最大で128GBまで対応しているようなので、大きなアプリは上手にSDカード側へ移動させて使いこなすしかなさそうです。
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Windowsを日本語化・・・ということで、設定画面から日本語を選ぶと、すべてを日本語化するためには「日本語化パック」をダウンロードする必要がある様子。
しかし・・・!このダウンロードがさっぱり進まない!Downloadingのままさっぱり進まないのです・・・なんだこりゃ・・・。
かなり放置しておいたら、いつの間にかダウンロードが完了していたようで、無事に日本語でWindowsが使えるようになりました。解像度を変更すると、ものすごく広い画面になります。
動作速度は爆速ではないけれど、YouTubeを見たり、インターネットを閲覧するくらいなら不満はありません。タッチ操作だとウィンドウの×ボタンなどを押しづらいので慣れが必要です。
さて、Onda V80 Plus Tablet PCの大きな特徴は、Windows10とAndroid 5.1のふたつのOSが入っているという点。WindowsからAndroidへの切り替えはデスクトップにあるアイコンから、AndroidからWindowsへの切り替えはショートカットメニューから簡単に行えます。切り替え時には各OSは一度シャットダウンされます。
Android側はデフォルトで中国語の状態。見たことのないアイコンがズラっと並んでいます。
Androidを触ったことがある人であれば、なんとなく言語設定のメニューまでたどり着いて、日本語を選択できるはず。設定画面の地球儀アイコンから・・・
日本語を選択すると、あっという間に日本語です。
Android側で困った点は、プリインストールされている中国語アプリが削除できないこと。さらに、ただのアプリだけではなく、一番左の画面(ホーム画面から右スワイプ)に、常に中国語のニュースサイトのようなものが全画面で表示されているのです。
このニュースサイト、たまにグロっぽい現場写真や、ゴシップぽい女性の写真が表示されるため、うっかり表示させると悲しい気持ちになります。子供に使わせるのには向いていないでしょう。
「アプリクリーナー」のようなアプリを使っても削除できなかったので、諦めるしかなさそうです。
Onda V80 Plus Tablet PCの感想
Onda V80 Plusはそのままの状態では使いづらいです。日本語になっていないし、本体の空き容量が少ないので、アップデートやアプリのインストールにはアタマをヒネる必要があります。さらに、Androidは削除できない余計なアプリを常に意識しなくてはならず、イライラが貯まります。
では・・・どのような使い方がOnda V80 Plusに適しているのでしょうか。
私は、Androidのことはすっかり忘れて「超小型の高解像度Windows10マシン」と認識することにしました。
Bluetoothで外付けキーボードを接続すれば、1,920×1,200ピクセルのディスプレイは格安ノートPCや格安2in1 PC以上に快適な操作感になります。この価格帯でこんな高解像度のディスプレイはありません。タッチパネルすら忘れてマウスをつなげてもよいと思います。スピーカーもつなげてしまいましょう。Bluetoothがあってよかった・・・。
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メインマシンは別で用意して、Windowsの動作確認をしたいときにコンパクトに使うのなら、満足がいきそうです。HDMIで映像が出力できるのもよいですね。
反対に、Onda V80 Plusをタブレットの主力に使うことや、子供用にプレゼントするのはオススメできません。
見事にクセのある製品でしたが、クセがあるからこそおもしろい!という方、おひとついかがでしょうか。