自身のケバブ屋の写真画像をパクられたことを発端にして、「いやいや、みんな写真がパクられたとか言うけどさ、実は写真そのものに著作権はないんだよ」という話になっています。マジかと・・・。長いけどtogetterの流れを追ってみてください↓
写真に著作権はないと言う話
@Arugha_Satoru 写真自体が「創作物」でなく「記録物」という扱いなので著作権が生じません。日本の法律では実際に手足動かして作ることが重要視されるので。知的財産の試験でかならず出る問題です。
— 野分 はるな@1日目F-09a (@haruna_nowaki) July 5, 2015
おいおい、これマジかと・・・。ちょっと長いやり取りだけど、「風景の写真なんて著作権が存在しない典型的なものだ」という話になっています。
著作権法をもっぺん見てみよう
「第二章 著作者の権利
第一節 著作物
(著作物の例示)
第十条 この法律にいう著作物を例示すると、おおむね次のとおりである。
一 小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物
二 音楽の著作物
三 舞踊又は無言劇の著作物
四 絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物
五 建築の著作物
六 地図又は学術的な性質を有する図面、図表、模型その他の図形の著作物
七 映画の著作物
八 写真の著作物
九 プログラムの著作物」
(http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S45/S45HO048.htmlより)
うーん、ここには「写真の著作物」っていう言葉があるんですよね。「ない」ってことはないと思うのだけど・・・。過去にも、サイトで無断利用された写真について著作権違反の判決が出たことありますし。
ただ、どっちにしても大切なのは「この写真は私が撮影した著作物である」ということをキチンと明示しておくことでしょう。そうでないと勝手にパクられ使われキュレーションされ誰かの利益に使われてしまうかもしれません。
ちょっと面倒だけど、Photoshopで「すかし」を入れておくとかね。
【外部サイト】画像に著作権情報を追加する方法 (Photoshop CC) – Adobe
文章の場合だとこういう「すかし」が入れられないんで、以前に某ライターさんから聞いてすげぇなと思ったのが、「わざと微妙な間違いを入れておく」という方法。たとえば英語のスペルを間違えておくとか、マンコ(まんこ)と書くところをマソコ(まそこ)と書いておくとかToshiと書くところをToshlと書いておくとか。あ、Toshlは正しいのか。そうしておけば、コピペ利用されたときの証拠にしやすいよ、と。へー!
ここらかは私の意見です
私は「インターネット上にあるものはすべてコピーレフトである」という考え方や集合知、マッシュアップについては、「オリジナルの制作者がそれを望むなら」とか「文脈を曲げないなら」という最低限の前提は存在すべきだと思います。ぼっさん画像もぼっさんが望むならやるべきだけど、ぼっさんがひとり歩きしてしまっているのだったら、ちょっとオフザケがキツイかなと。
最近はもうそのコンテンツを当サイト上から消していますが、以前、やたらめったら私の書いた文章が「NAVERまとめ」とかに引用されることがありました。んで、その引用部分が明らかに中途半端だったり(文脈が変わっていたり)、出典元が間違えていたり、こちらの意図するところとはズレていたので・・・
たとえば、俺はただ砂漠の中でキャンプして遊んでいただけなのに「キチガイ連中が全裸で乱交パーティ」みたいな言われ方をされると
NAVER側に「引用するのやめてちょ」と伝えたところ、私のサイトからはまとめられなくする対応をしてもらえました。なんだそれ、システム的にそんなことできるのか。
さまざまな法律が時代に追いついていないところがあります。じゃ、ルール(法律)がないところはノールールなのか。そうじゃないと思います。ルールがない場所は、マナーとリスペクト、将来への可能性を意識しながら、やっていきたいなと思うのです。