第二次世界大戦後、28年に渡ってグアム島でサバイバル生活を続けてきた横井庄一さんの回想録。これが・・・ハンパなくおもしろい!!!!!!!
部隊がちりぢりばらばらになった後、「いつか日本へ帰る、迎えが来る」という思いでジャングルにこもった横井さん。誰にも見つからないようにしながら、家を作ったり洋服を織ったりヤシから酒を造ったり毒ガマガエルを毒抜きして食べてみたり・・・そのすべてが、淡々と、どこか懐かしむような、誰への一片の恨みもなく、ハンパなくおもしろく語られていきます。
すでに絶版のために入手困難だけど、本当に読むべき一冊です。読み物としておもしろいです。
しかし・・・1940年 世相は「ベトナム戦争激化、エレキブーム」のときに横井さんは「わりに平和な日々が続き、小鳥を飼ったりするようになる」という横井さん。うっかり現地人とすれ違ったときにとっさにデタラメな言葉をしゃべってやり過ごす横井さん。仕立屋で働いていた腕を活かしてヤシの繊維から機織りしてスーツを作ってしまう横井さん。
うん。僕らはぜんぜん困ってない。ぜんぜんクリエイティブを発揮していない。もっともっと困って、もっともっとクリエイティブをヒネり出してみせる!!!!!!!
※横井さんが潜伏していた洞窟を再現したという、グアム島にある観光地「横井ケーブ」は、日本人ではない経営者が所有しており、展示の内容も微妙なスポットです。レプリカの再現度も低いので期待しすぎずがよいと思います。