前衛的すぎる大統領? メキシコ、すべてのドラッグを非犯罪化!?

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メキシコといえば、ドラッグを売りさばくマフィアと規制したがる政府による、終わりの見えない「薬物戦争」が続いておりましたが・・・ここに来てアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領は「すべてのドラッグを非犯罪化する」という前衛的なアイデアを発表しました。

【外部サイト】Illegal drugs in Mexico could be decriminalized in government plan

メキシコ政府は、現在の「麻薬戦争」が市民を危険にさらしていることを認め、現在違法となっているすべての薬物を「非犯罪化」する計画の草案を作成した。

メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領は、先週発表した 「2019〜2024年国家開発計画」 の中で、このドラッグ政策の大幅な変更を明らかにした。

新たな政策では(ドラッグを合法化するわけではないが)逮捕・投獄の代わりに、解毒プログラムや依存症からの脱却といった医療措置が実施される。

(上記サイトより引用。ざっくり翻訳)

マジかと。大麻の解禁だけで終わるかと思ったら、全部いっちゃいますか。

戦争を続けていても市民が巻き添えをくらうばっかりだし、やーめた!ということでしょうか。

上記の記事によると2006年以降の麻薬撲滅政策関連で15万人が死亡したとのこと。じゅ、15万人・・・。メキシコの人口は日本とほぼ同じ1億2,000万人くらいだから、日本で15万人が死んでたら大騒ぎどころじゃないですよね・・・。

アンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール大統領といえば、2018年に圧倒的な支持率で当選したカリスマ的な政治家。だからこその前衛的な草案なのでしょうか。

すべてのドラッグを非犯罪化している国といえばポルトガルです。罰を与えるのではなく治療プログラムを与えるという試みは、ドラッグ関連の死亡事故を減らし、新規のドラッグユーザーも減らしました。

ドラッグが個人の心身に依存症を作るのではなく、周囲の社会が依存症を作るのだと私は感じています(個人の感想です)。

まわりが全員シャブ中だったら、自分も自然に使うようになるだろうし(シャブのキッカケが親や恋人の影響ってよく聞きます)、パクられて刑期を終えてシャバへ出ても、一般の社会が「元シャブ中」ということで受け入れてくれなければ、理解してくれるのはシャブ中の友達しかいないかもです。

さらに、自暴自棄になってオーバードーズ(過剰摂取)して死亡事故につながるかもだし、人生の一発逆転を狙ってムチャな運び屋をやって海外でパクられて投獄100年になるかもしれません。

「そういう社会とは別の新しいスタート」を望んで人も多くいることだと思います。

余談ですが、ドラッグ使用をカミングアウトしているブログやSNSの記事を探して「私もそうだったのよー」的に近づいてボッタクリ自己啓発セミナーみたいなのに落とす人もいるとかいないとか・・・おっと誰か来たようだ。

また、大麻が世界的に解禁され始めている理由として、「人体に有益なことが分かった」というのと、もうひとつは「こんなので逮捕してたら刑務所もパンパンになるし、もっと悪人はいっぱいいるのにワリに合わない!」というのがあります。

日本の場合、大麻で逮捕されている人の数・割合が(それらの国に比べると)圧倒的に少ないために、そういった議論までは進みづらいのでしょう。そう思うと、いま日本で逮捕されている方々は我が身を犠牲にした、キリストのような殉教者なのかも・・・。

はてさて、どうなることやら。どちらが正解かはまだ分からないけれど、どちらが自由な世界なのかは明白ですね。押しつけられながら生きるか、自治の意識で自由に生きるか。私が好きなのは・・・おっと誰か来たようだ。

※違法行為を助長するものではありません