※画像と本文は関係ありません(BAD回避)
大麻の所持による検挙者が増えつつあるようです。そして、その原因は「危険ドラッグ」の規制によるものではないかという憶測をよく目にします。
【外部サイト】奈良県警:大麻、過去10年で最多「危険ドラッグ」影響か – 毎日新聞
一時流行していた「危険ドラッグ」の規制が進んだことで全国的にも大麻による検挙者数が増えており、県警は“回帰”による広がりを警戒している。
(上記 毎日新聞の報道より引用)
↑この口調だと、危険ドラッグの規制=大麻へのユーザー流出と完全に断定していますね。
んで、厚生労働省が発表しているグラフは以下。一番左が平成18年(2006年)、一番右が平成27年(2015年)。グラフには入っていないけれど、2016年は2,722人だったとのこと。
画像引用元:大麻に関する現状|厚生労働省
いやいやいや、平成21年(2009年)の危険ドラッグ全盛期のころが大麻の検挙者数がもっとも多いじゃん!んで、「指定薬物の包括指定」によって危険ドラッグの規制が一気に進んだ平成25年(2013年)は検挙者数も最低じゃないですか。
「危険ドラッグが手に入りづらくなったので大麻に手を出した(そして検挙された)」というのは、データから見る限りムリがあると思います。だって危険ドラッグが手に入りやすかった時代の方が検挙者数が多いもん。誰かそういう自供をしているのかしら。
ちなみに、2009年ごろのアメリカでは約750,000人が逮捕されています。日本の約3,000人という人数は、アメリカ人にしてみたら「どんだけ吸わない国なんだよ!」と驚かれるでしょうね・・・。
話を戻します。
危険ドラッグの規制が強化された時期と、大麻の検挙者が伸びた時期は必ずしも一致していないように私は感じます。自分のまわりを見回してみても「危険ドラッグが手に入らなくなったので大麻を吸い始めたんだよね」という人はひとりもいません。んなもん、どこでも聞いたことありません。
では、なんでまた大麻の検挙者数が増えているのかと考えてみると・・・ここからは完全な推測ですが・・・栽培技術の進化が関わっていると思います。最近の報道を見る限り、かなり大量に栽培をしていた人も珍しくありません。
そう。大麻の栽培技術はどんどん進化しています。そして、大麻草という植物を「一株だけ」育てるのは効率がよくないため、ついついたくさん育てたくなってしまいます(一株でも5株でも栽培のコストはそれほど変わらない)。せっかく育てた一株が雄株だったら悲しいですしね。
※Adobe Stockで購入した画像素材です
んで、ついついたくさん育ってしまった大麻を目の前に、最初のうちは「やったー!尻から煙が出るまで吸いまくってやるぜ!」とか「これで貧乏脱出だぜ!」と浮かれてしまうけど、すぐに現実の壁にブチ当たります。
朝から吸いまくってると仕事に行きづらくなります。日本の会社はまだまだ厳しいです。
売りさばこうとしても、大麻愛好家の皆さんはだいたいすでにルートを持っていると思います。見ず知らずの新参者から買うような冒険はしません。
本当だったら50gとかの大きな量で売りたいけれど、そんな大口顧客は滅多にいないので、仕方なく1g単位でチビチビ売ることになり・・・見ず知らずの新参者から買うようなユーザーはだいたいツメが甘いのであっさり逮捕されてしまい・・・育ての親に恩義を感じてないからあっさりと口を割り・・・というのが、大麻の検挙者数が増えている本当の理由ではないでしょうか(妄想です)。
んで、ここからはまた別の話です。
変性意識を求めるのは、人間の根源的な欲求です。気分転換の必要がないほど充実した日々を過ごしている人なんてごくごく少数でしょう。
風邪薬でODしている人を見ると・・・ODで内蔵を壊すのなら大麻くらい解禁してもらえないものかと思ってしまいます。
国民の健康と幸せを守るのが国家の仕事だとするならば・・・危険になってしまった危険ドラッグは規制しつつ、世界で解禁が続く大麻は解禁の方向へ・・・というのが自然だと思うんですけど、ねえ。
風邪っぽいので金パブ飲んで寝ます。