産業用大麻から作られるCBD製品が進化を続けています。CBD先進国のアメリカで人気なのは、ヴェポライザーを使って喫煙する「CBDリキッド」。経口摂取(飲んで使用)のCBDオイルよりも効率よくCBDを吸収でき、様々なフレーバーを楽しめるのが特徴です。
そんなCBDリキッドに、新しいカテゴリの製品が登場しました。それが、自然の大麻草が持つ微細な成分「テルペン」などを含んだ、フルスペクトラム(全方位)なCBDリキッド。
それまでのCBDリキッドは、精製された純粋なCBDの粉末を喫煙用のリキッド(PG/VG)などに溶かして製造されており、CBD以外の微細な成分は(精製されているために)含まれていませんでした。ビタミンC添加のジュースと、生しぼりジュースの違いみたいな感じでしょうか。
※そうじゃないのもあったかもだけど、私の知りうる限りということでご了承ください
フルスペクトラムなCBDリキッドであれば、大麻が持つ栄養素を幅広く吸収することができます。進化を続けるCBD製品の中から、オランダ・NATUuR(ナチュール)社のCBDリキッド試してみました。
NATUuR テルペン入りCBDリキッド AK-47
オランダのNATUuR社は大麻草そのもののフレーバーと言える、カンナビスフレーバーをベースにした、マニア好みなラインナップ。10ml瓶にCBDが420mg含まれているため、CBD濃度は4.2%となります。
今回は5種類のフレーバーの中から、「AK-47 カンナビスフレーバー」を試してみました。
「AK-47」は、一般的には旧ソ連が開発したアサルトライフルとして名前が知られています。操作が簡単ということで、オウムが作ろうとしてたり、世界中のゲリラ部隊にも人気なライフル。
そんな怖いブツの名前と同じ、マリファナのブランド名「AK-47」は、サティバ優位のハイブリッド。クリエイティビティを高めつつ、リラックス度が高い名品です。マリファナの世界的な権威である「カンナビスカップ」でも、何度も賞に輝いています。
【外部サイト】Cannabis Cup Winners – AK 47 – Serious Seeds
ムツゴロウさんの「ムツゴールド」は都市伝説のようですが・・・
もっとも、NATUuR社のCBDリキッドの原材料としてAK-47は使われていないと思われます。(日本では違法成分となる)THCを含んだAK-47ではなく、CBDのみを含む特別な品種を使用しているはずです。フレーバーをAK-47っぽく仕上げてあるのでしょう。
NATUuR AK-47を吸ってみた
それでは、まず外観から。10ml瓶は手のひらに収まるサイズです。ナチュラル感のあるラベルもいい感じ(文字は読みづらいけど)。
今回は、RBAという方法で喫煙してみます。手先も人生も不器用な私は「RBAなんてとてもムリ・・・!」と思っていたけれど、やってみたら意外と簡単でした。クンニは誠意で。
RBAで使っているパーツはここらへん。
コットンの上にポタポタとリキッドを垂らします。リキッドは半透明の白色で、薄い精液みたいな感じです。
準備が整いました!
では、早速吸ってみましょう・・・
( 。´◕ω◕)y─┛ண ★
あら。なんだか爽やかで甘い香りです。青臭さが強いものではなく、雑草とお花が混ざったような感じ。子供のころに病院で受けた「吸入」を思い出しました。
一般的なカンナビスフレーバーとか、CBDワックスのような、大麻草独特の香りではないので、なかなか吸いやすいです。
販売元の「Vape Mania」さんの商品紹介ページでは
AK-47 はすっきりとしたシャープな味わいのカンナビス系フレーバーです。
と、書かれており・・・若干自分の味覚が信じられないところはあるけれど・・・フレーバーはヴェポライザーのセッティングで変化するので、個人的な感想として認識くださいませ 。゚(゚´Д`゚)゚。うぇぇん
そして・・・あれ・・・これ・・・4.2%なのに・・・
すごくドープにメリットを感じられます! 射精直後のようなココロの平穏と、サウナで血流がよくなったときのような身体の心地よさ。
こ、これがテルペンパワーなのか・・・?
マジかと。
いやこれマジかと。
NATUuR AK-47の感想
うーんこ れは困った時代になりました。
いままでの製品であれば「CBDの濃度=効きの強さ」でした。1%製品より5%の製品、5%の製品より50%の製品と、分かりやすくメリットの違いがありました。
しかし!
今回のNATUuRテルペンは、ただの4.2%とは言えない体感があります(個人的な感想です)。
この感じはファーマヘンプ社の「プレミアムブラック」シリーズと似ています。
んで。
非常に高クオリティの製品ゆえに、少し心配もあります。
NATUuR社のCBDリキッドはマリファナの名前やフレーバーに似せて作ってある(ぽい)という点です。
もちろん、CBDリキッドの成分「CBD」とマリファナの成分「THC」の作用はまったく違うため、どちらかがどちらかのゲートウェイドラッグになるとは私は考えていません。
世界的な認識でも、CBDは「ハイ」になるものではないし、依存性のない安全な製品とされています。
でも、もしここで、例えばマリファナで逮捕された人がCBD製品を持っていて「CBDを使っているうちにマリファナに興味がわいた」というような余計なことを言い出したら・・・せっかくの可能性が途絶えてしまいます。
この新しいムーブメントを、ただの娯楽や一過性の流行、健康食品メーカーの荒稼ぎで終わらせないように、大切に育めればなと思います。繰り返しますが、CBDとTHCの作用はまっっっったく違います。どちらを好むのもヒトそれぞれの自由ですが、それぞれの国の法律と慣習を守って、誰かに迷惑をかけないように気を付けていきたいですね。
NATUuR テルペンシリーズ
NATUuR社のテルペン入りCBDリキッドには、今回ご紹介した「AK-47」以外にも、マニアックな名前の製品がラインナップされています。
まず、「メリージェーン」フレーバー。「Mary Jane」というスペルが、「Marijuana」に似ているので、そんな隠語が付けられたぽいです。
「TANGIE OG」は、90年代に人気を博したタンジェリンドリーム(バンドじゃない方)の系統を引き継ぐ、カリフォルニアオレンジとスカンクのハイブリッド。柑橘系です。
「MANCO KUSH」は、マンゴーのように甘くトロピカルな南国ハッピーフレーバー。
「GELATO」は、カリフォルニアで産まれた甘くフルーティーなデザート系のフレーバー。別名「Larry Bird」とも呼ばれています。
・・・いずれも、マリファナの名品の名前を冠しており、非常に紹介しづらい!!!!!!!
そのうちガールスカウトクッキーとかシアツクッシュとかも出てくるのかしら・・・。
以上!Googleの検索結果がまた下がりそうな予感!!!!!!!