DMTよりも強力? ヒキガエルから取れる5-MeO-DMTがうつ病治療に注目されているワケ

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ヒキガエルから摂れるサイケデリクスといえば「センソ」が有名ですよね。サイケデリック中二病時代、ヒキガエルを捕まえて「センソ出してくれないかな・・・」とにらみ合ったことがある人も多いはず。

センソの成分は「ブフォテニン(5-HO-DMT)」です。そして、コロラドリバーヒキガエルだけは「5-MeO-DMT」という特別な成分を持っています。この「5-MeO-DMT」が精神疾患に役立つのでは?という報道がありました。

【外部サイト】Psychedelic drug from toad venom could battle depression and anxiety | Daily Mail Online

マジかと!ちょっと読み解いてみました。

5-MeO-DMTとは

コロラドリバーヒキガエルの耳の後ろの方からにじみ出てくる粘液(毒)に含まれているサイケデリクス。摂取することで感覚が拡張したり、幻覚を見たり、幽体離脱をしたり、いろいろなサイケデリック体験(神秘体験)が得られる(らしい)。

名前はみんな大好きアヤワスカの「DMT」に似ているけれど、作用は4〜7倍強く、効果や危険性も異なるため、「アヤワスカなら南米でやったことあるし余裕っしょ(*ゝω・)」みたいな軽い気持ちではエラい目にあうこともある模様。

※5-MeO-DMTは日本では指定薬物になっているため、みだらに所持はできません。

5-MeO-DMTが精神疾患に使えるかも

近年、マジックマッシュルームやLSD、ケタミンをうつ病治療に使用したり、MDMA(エクスタシー)をPTSDの治療に使用したり、それまで「ドラッグ」扱いだったものを、有益な治療に使う研究が進んでいます。

コロラドリバーヒキガエルから摂れる「5-MeO-DMT」もそれらと同様に、精神疾患への治療に役立てることができるかもしれません。

現在、うつ病治療に使用される薬は「選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)」が一般的です。脳内のセロトニンの濃度を高めることで効果を発揮しますが、即効性があるものではなく、2週間以上の投薬が必要です。

しかし!5-MeO-DMTはちょっと違うヨ!

5-MeO-DMTを服用してサイケデリック体験をすることで、新しい価値観を自分の中に作り出し、不安や鬱を吹き飛ばそうというパワフルな治療法。5-MeO-DMTなら即効性も期待できます。

例えるならば、SSRIが「あなたは大丈夫よ」という、オカンみたいな存在を自分のまわりにたくさん増やすことで回復していくのに対し、5-MeO-DMTはS級美女が出会って三秒で合体してくれるような「マジかー!!!!!!!」という、とんでもねぇ体験をすることで自分に自信を付けて回復する、と・・・。

なかなか手荒な方法にも聞こえるけれど、たしかにコレは気になりますね。

ジョンズ・ホプキンス大学サイケデリック リサーチユニット(いいユニットですなぁ)のアラン・デイビス博士の研究によると、5-MeO-DMTを治療に使用した参加者のうち8割が「人生で最も有意義な経験のトップ5」に上げたとのこと。

※アップル創業者のスティーブ・ジョブズはLSD体験を「人生で最も有意義な経験」と語っていました

もっとも、この研究はまだ始まったばかりなので、「俺もコロラドリバーヒキガエルを見つけてくる!」みたいな考えは包茎です。

※みだらに5-MeO-DMTを所持すると法律で罰せられます

でも、サイケデリクスによる神秘体験で自分を変えていく、進化していくのって、テレンス・マッケナが「神々の糧(ドラッグ)」の中で「人類を進化させたのはマジックマッシュルームだ」と主張していたことや、太古の時代ではシャーマンと呼ばれる人たちがさまざまなサイケデリクスを用いて儀式や治療を行っていたことを彷彿して、なんともワクワクさせられます。

今後、AIやロボットが社会にどんどん進出してくる一方で、僕ら人間は大麻を吸ったりキノコを食べたりカエルを舐めたりして自己を探求している時代になる・・・のかな?