文豪・太宰治が幾度となく自殺に用いた睡眠薬「カルモチン」。太宰の代表作のひとつ「人間失格」にも登場していました。現在はカルモチンの名前では販売されていませんが、主成分である「ブロムワレリル尿素」が含まれた薬は、現在もふつーに販売されています。
ブロムワレリル尿素とは
ブロムワレリル尿素は、鎮静催眠作用あるモノウレイド系の化合物である。一般医薬品ではアリルイソプロピルアセチル尿素との合剤であるウットや、頭痛薬などにも成分の1つとして配合され、ナロン、ナロンエースが市販されている。
ブロムワレリル尿素は1907年に登場し、危険性から20世紀前半にはバルビツール酸系が主流となり、これも現在では1960年代に登場したベンゾジアゼピン系に取って代わられている。アメリカでは、ブロムワレリル尿素を含む臭化物は医薬品としては禁止されている。日本では1965年より総合感冒薬には使用できない。
過去に自殺に用いられ、過量服薬や乱用の危険性があるのに、2009年現在でも日本でなぜ用いられているか理解に苦しむ、という専門家のコメントがある。
簡単に言えば、かなり古くさくて危ない成分です。さまざまなサプリが認められているアメリカでさえ、すでに禁止されています。ブロムワレリル尿素の致死量は20～30g。長期間の乱用は精神へ影響を与える恐れが指摘されています。
ブロムワレリル尿素の代表格は、まず「ウット」。
ウット
複雑化する現代社会に伴い、色々なことで神経を使うことが多くなっています。このようなストレスによって、様々な神経症状を引き起こすことが知られています。
ウットは、精神の興奮や神経衰弱などの鎮静を目的とした薬です。
ウットは「睡眠薬」ではなく「頭痛、精神興奮、神経衰弱、その他鎮静を必要とする諸症」に効く「鎮静剤」として販売されています。
ウットには3錠で250mg（0.25g）のブロムワレリル尿素が含有されているため・・・300錠で致死量に至りますね・・・。もっとも300錠ってどんぶりくらいの量ですが・・・。
続いて、ナロンエース。
ナロンエース
ブロムワレリル尿素の含有量は2錠で200mg（0.2g）なので、1錠あたりの含有量はウットより多いです。女の子が気軽に飲んでそうな薬なのに、これはえーと、どういうことでしょう・・・。80錠入りを3つ買って一気飲みすれば致死量になってしまう・・・。
最後に、私も使っていたことのある奥田脳神経薬。
奥田脳神経薬
私は目眩や吐き気に襲われることがよくあったので、危ないときには「奥田脳神経薬」という迫力のある名前の薬を使っていました。頭がボケーっとして仕事にならないけれど、目眩には効いているように感じていました。
これも10錠（1日服用量）中にブロムワレリル尿素が600mg（0.6g）も含まれていました。50錠で3g、500錠なら致死量の30gですね・・・。
ブロムワレリル尿素で自殺はできる？
太宰治も何度も失敗しているし、ネットの体験談（？）みたいなのを読んでも、ブロムワレリル尿素で自殺をするのは困難なようです。正しく使っている人に迷惑にもなるから、乱用は絶対にやめましょう。
アントニオ猪木さんも「（し）という漢字は七十一コ、同じ（し）ならば、この（志）を選べ」と闘魂ポエムで述べられています。
また、ナロンエースなどブロムワレリル尿素が含まれている薬を常用するのは避けるべきでしょう。依存性も報告されています。
自殺をしたくなったときはどうしたらよい？
私は「人間は生きているだけで素晴らしいんだよ」という人は、世界の闇を見たことのないお坊ちゃんだなと思います。この世界には、生き地獄のような環境がたくさんあります（そういう発言をする人は、そういう環境で生きて欲しい）。
闇からの脱出方法として、自殺というのは完璧な方法です。二度とその闇に戻ることはありません。
でも、「自殺したい」というくらいの気持ちであれば、ほかの方法を模索するのがよいと思います。いろいろもったいないかもなので。
住む場所やまわりの人間関係を変えるのがてっとり早いです。世界はとても広いし、明日スタートするより今日スタートした方が、一日だけトクします。近くの役所の場所を検索して、「とにかくすべてイヤだから保護して欲しい」と伝えたり、メンタルクリニックを検索して「自殺したいのですが、どうしたらよいでしょう」と相談してみましょう。お金や保険証は、とりあえずなくても大丈夫です。後からどうにかすればよいだけです。
不安定な気持ちの時には産業用大麻から作られた「CBDオイル」が使えます。
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ちょっと値段が高いけれど、深呼吸をしているようにすーっと気持ちが落ち着きます（個人の感想です）。私は飛行機のような人が密集していて密閉された空間に行くときには欠かせないものになってしまいました。CBDを知ってからは睡眠導入剤はまったく使わなくなりました。
ウットやナロンエースを大量買いする前に、私のサイトにはしょーもない話がたくさん載っているので、そんなので気を紛らわしていただければ光栄です。